超短期決戦で行われることになった解散総選挙。新たな区割りでの闘いに挑む候補予定者の動きをシリーズでお伝えします。今回は新潟市中央区・東区・江南区、そして佐渡市が選挙区となった“新潟1区”で火花を散らす現職と元職などの闘いです。

■立憲・現職 西村智奈美議員 自民の“裏金問題”を追及

【立憲民主党・現職 西村智奈美 衆院議員】
「(Q.超短期決戦、タイトな日程だが?)11月だと思っていた」

こう話すのは、立憲民主党の現職・西村智奈美衆院議員。

【立憲民主党・現職 西村智奈美 衆院議員】
「暑い。日差しが10月とは思えない」

党の代表代行など要職を務め、地元入りする機会が限られていたとしながらも、この超短期決戦を受けて立つ考えです。

【立憲民主党・現職 西村智奈美 衆院議員】
「いまだに、裏金をつくる温床そのものは残っている。政治資金規制法がこのままでいいというふうには、私たちは思えません」

石破首相は就任後発言が180°変わり、自身の色を失ったと指摘。自民党の政治資金問題を追及し、前回・前々回に続いて小選挙区での勝利を目指します。

【立憲民主党・現職 西村智奈美 衆院議員】
「どうしてもやらなければいけないのは、裏金問題にけじめをつけることだと思っている」

■共産・新人 中村岳夫氏 “自民との対決姿勢”鮮明に

県内で唯一、新潟1区に候補者を擁立した共産党も自民党との対決姿勢を鮮明に打ち出します。

【共産党・新人 中村岳夫 氏】
「石破さんによる新政権が誕生した。これで政治が変わるでしょうか?残念ながら期待薄と言わなければなりません」

共産党の新人・中村岳夫さんも解散日程など石破首相の発言の変化を指摘。自民党政権では何も変わらないと訴え、支持拡大を狙います。

【共産党・新人 中村岳夫 氏】
「約束を守ると言っていたのは、どこへ行ったんだと、その約束は守らないのかと。自民党の政治・性質、そのものが国民に向いてこなかったがために、今こうなっているんじゃないですかというところは訴えていきたい」

■自民・現職 塚田一郎議員 “自身の実績”アピールへ

こうした自民党に対する逆風が吹く中、選挙を戦うことになるのが…

【自民党・現職 塚田一郎 衆院議員】
「政治資金問題についてもご批判をいただいている中での戦いになるので、厳しい戦いにはなるが、しっかりと説明できることを果たしていきたい」

前回は小選挙区で敗れ、比例復活した自民党の現職・塚田一郎衆院議員です。

【自民党・現職 塚田一郎 衆院議員】
「(選挙が)間近だから、分刻みで動いている」

この日は、拉致問題の解決を願う集会にほかの候補者とともに出席した塚田さん。

【自民党・現職 塚田一郎 衆院議員】
「私の政治家になった原点が横田めぐみさんをはじめ、全ての拉致被害者を救出するという思いなので、しっかりとやっていきたい」

拉致問題解決に向けたアメリカ政府への働きかけや佐渡島の金山の世界遺産登録に向けた活動など自身の実績をアピールしたい考えです。

【自民党・現職 塚田一郎 衆院議員】
「短期決戦になるが、残された時間を精いっぱい頑張っていきたい」

■維新・元職 石崎徹氏 “刷新感”打ち出し再起へ

自民党が党の「刷新感」を演出するのに苦心する一方で…

【日本維新の会・元職 石崎徹 氏】
「刷新というものを掲げて、私、石崎徹、自分自身もそう、ふるさともそう、日本全体もそうだが、刷新をもたらしていきたい」

日本・ふるさとの刷新だけでなく、“自身の刷新”を掲げるのは、日本維新会の元職・石崎徹さんです。

【日本維新の会・元職 石崎徹 氏】
「調子に乗っていたこともあると思いますし、色んなことで皆様にご迷惑をおかけして、まずお詫びを申し上げたい」

元秘書への暴行問題で自民党を離党し、その後、議員辞職。維新から出馬した前回選挙に敗れてから3年あまり…

【日本維新の会・元職 石崎徹 氏】
「人の優しさというものが身に染みて分かるようになった」

官僚、そして衆院議員3期務めた経験を武器に刷新感を打ち出し再起を誓います。

【日本維新の会・元職 石崎徹 氏】
「私は総理大臣を目指せる若さとフットワークがあると思っているので、ぜひ皆さん一緒に戦ってください」

果たして有権者はどのような審判を下すのか…衆院選は10月15日公示、27日に投開票される見通しです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。