今回の補欠選挙、東京15区では、政治団体「つばさの党」の候補者ら3人が、ほかの候補者の街頭演説を妨害した疑いで警察から警告を受けました。何が起きていたのでしょうか?


4月20日、日本維新の会・音喜多駿政調会長の演説の前で声を上げているのが、「つばさの党」の根本良輔氏です。
【根本良輔氏】「売国奴!売国奴こっち向けよ!」

そこに「つばさの党」代表・黒川敦彦氏が現れ…
【黒川敦彦代表】「あっちあっち!」

走って向かった先には、日本維新の会・吉村共同代表たちの姿が。

【根本良輔氏】「吉村!逃げるな!売国奴!」「万博に使った金返せ吉村!」

根本氏は万博に関する質問などを叫びながら追いかけ、それをスタッフが制止しようと攻防が続きます。

【根本良輔氏】「なんだよこのゴミどもがよ。このゴキブリども どかせ吉村!」

徐々にヒートアップし、維新のスタッフのスマートフォンが落下したことから事態はさらに加熱します。スタッフは「割れた!」「警察読んで!器物損壊!」と被害を訴えました。


そこに、1人の子どもが通りかかり、こう叫びました。

「大声出すなよ!」

一連の根本氏の様子を見ていたこの子ども、「大人として恥ずかしくないのかよ!」と言い放ちました。

周りの大人から「子どもが正しいよ!」という声も上がりました。

その後、根本氏は近くにいた立憲民主党陣営の選挙活動にも。

【黒川敦彦氏】「なんで公務員に応援されてるの立憲民主党!」

立憲サイドのスタッフは「妨害!妨害!」と訴えました。


選挙を終えた28日夜、このような活動について日本維新の会・藤田文武幹事長は次のように話しました。

【藤田文武幹事長】「命の危険、または身体に危険が及ぶことも起こり得るような非常に由々しき重大な事案だと。どういう手立てが打てるかということを、政調会とも議論をして、何か提案できることがあればしたい」


一方、黒川氏はFNNの取材に、「警告は、警察の職権濫用だと思います。法律で許されている範囲の中で最大権利を行使しているだけ」と話しています。

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