28日の衆議院議員3補選で、自民党が全敗した結果を受け、橋下徹氏は、コメンテーターとして出演した番組で「当然の結果だ」と話し、今の政治を変えるために与野党一騎打ちの構図を作ることが必要だと述べました。

橋下氏は4月29日放送の関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」で次のように話しました。

■「与野党一騎打ちになれば野党に勝算ある」と橋下氏

【橋下徹氏】「これは当然の結果でしょう。政治とカネの問題で自民党崩壊ですから。ポイントは与野党一騎打ちの状況になれば、野党に勝算があるんですが、野党が乱立すれば野党は簡単には勝てません。今回の選挙、投票率が下がりました。野党が本当に支持を受けることになれば投票率が上がってくるんです」

「2009年に民主党への政権交代があったときは、郵政民営化で小泉さんの選挙がものすごく盛り上がった時以上の投票率がありました。大阪で、維新が自民党と戦って、ひっくり返していくときには、僕の選挙も、府議会市議会の選挙も投票率が上がっていっているんです」

「今回投票率が下がっているということは、自民党はダメだけれども、その風が野党に吹いているわけでもないから、(立憲の)泉さんが早期解散とか、維新の馬場さんも解散・選挙だ、みたいなことを言っているけど、野党は勘違いしていると思います」

■「野党の候補者一本化のための予備選を行うべき」と橋下氏

(Q総選挙に向けて、野党は候補の一本化を調整できるかどうかがポイント?)
「調整だと、野合談合だと言われ非難されるから、僕は『野党間予備選』で。まさに今回の補選って、予備戦みたいなものなんですよ。維新と立憲がガチンコで戦ったわけです。ここで有権者が判断を下した。維新は、次回の総選挙、特に東京の15区では候補者を出してはいけないと思う。維新って選挙結果を重視して、負けたんだったらそこは引くというのが維新の考え方だから、今回立憲とやって負けたところは、維新は候補者を出してはいけない。これで候補者を出すということになれば『なんだ、維新も保身、国会議員になりたいだけなんだな』という風に、僕は感じますけどね」

橋下氏はこのように述べ、野党の候補一本化のための予備選の必要性を強調しました。

また、次の選挙までに状況が変わる可能性もあり、今回負けた候補が次の選挙で出てはいけないという考えはおかしいのではと問われると、「もし負けた方が出るというのであれば、野党間予備選をやって勝った方が出るというプロセスを踏まないと」と述べ、予備選を行うべきだとする考えを述べました。

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