小沢一郎氏

 立憲民主党の小川淳也幹事長は2日の記者会見で、衆院選に向けた総合選挙対策本部(本部長・野田佳彦代表)を設置し、小沢一郎衆院議員を本部長代行に充てると発表した。他党との候補者調整などに当たる。小川氏は小沢氏について「政治経験と人脈、政治感覚、類いまれな実績と資質をお持ちだ。選挙対策を総合的に進めるにあたり、さまざまな角度から指導をいただきたい」と述べた。

 小川氏はほかに、党幹部らの政治資金パーティー開催自粛を新執行部でも継続すると表明。衆院選に向けて新たに8人の候補者が内定したとし、候補者数は201人に達したと明らかにした。「(衆院の)過半数(233人)を単独で用意するということが理想」としつつ「直ちに目標を引き上げるとか明確に言い切れる状況にはない」とも述べた。

 立憲はこの日までに、枝野幸男元代表を最高顧問、泉健太前代表と岡田克也前幹事長は常任顧問とし、吉田晴美衆院議員をネクストジェンダー・孤独孤立担当相に充てる人事も決めた。代表選で野田氏を支援した小沢氏を要職で起用する一方、野田氏と争った枝野、泉、吉田の3氏も処遇することで、党内融和を図る狙いがあるとみられる。【源馬のぞみ】

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