自民党の総裁選挙が12日に告示され、前例のない9人の候補者による論戦が始まりました。

高市経済安保相が「賃金が高いところに移動できずに失業してしまう可能性はないですか?」と問うと、小泉元環境相は「いま高市さんから自由化という言葉があったが、解雇の自由化なんて全く考えていません」と述べました。

出陣式では、それぞれの個性も見られました。

自分のバンドの曲を流した林氏。
また、水色のタオル回しの中、会釈をするのは河野氏です。

加藤氏の出陣式に先立つ会合では、名前の「勝信」にちなんだシールが、お弁当の箱に貼られていました。

過去最多となる9人の候補者は、午後に党本部で開かれた演説会で一堂に会しました。

高市経済安保相:
一回、自民党を鍛え直しましょうよ。私が目指すのは国民の皆さまに頼っていただける自民党。

小林前経済安保相:
日本を、世界をリードする国にする。他国の動向に右往左往しない、真に自立した国にする。

林官房長官:
経験と実績をこの党のために、何よりも愛する日本のために使い切りたい。

小泉元環境相:
(今回の総裁選は)自民党が本当に変わるか。変えられるのは誰かが問われる選挙。改革を唱えるリーダーではなく、改革を圧倒的に加速できるリーダーを選ぶこと。

上川外相:
日本を、世界の中で新しい日本として、この国際社会の中で、国内と連動しながら新しい景色をつくってまいりましょう。

加藤元官房長官:
日本の強みを呼び覚まし、一人一人の思いを形に、ニッポン総活躍プランを実行してまいります。

河野デジタル相:
日本の国を前に進めるために、傷だらけになっても改革をやり遂げた、私の実績をぜひ見ていただきたい。

石破元幹事長:
(今回の総裁選は)自分にとっての最後の戦い。このように位置づけ、全身全霊で戦ってまいります。

茂木幹事長:
結果を出せる実行力を持ったベストチームをつくって、成長と改革、結果をしっかり出していく。

夕方にはフジテレビに9人の候補者がそろって出演し、“初めての討論会”に臨みました。

他の候補1人を選んで質問する際、「防災省」の創設を掲げる石破氏は、小林氏を指名し、「(「防災省」を)『屋上屋』とおっしゃいましたよね。全国知事会がこれは必要だということを決めている」と述べました。

これに対して小林氏は「指揮命令系統は官邸の総理 ‐ 官房長官のラインで迅速にやるべきだと思う」と反論しました。

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