▼決選投票 自民党総裁選の1回目の投票で、過半数をとる候補者がいない場合に実施する上位2人による投票。決選投票は党所属の国会議員が1人1票を持ち、各都道府県連に1票ずつ割り振る47票と合わせた票数を競う。党員・党友票を議員票と同数に設定する1回目投票と比べて議員票の比率が高い。

決選投票は過去5回あり、うち2回は1回目に首位だった候補が敗れる逆転劇となった。2012年の総裁選は1回目に首位の石破茂氏が過半数に届かず、決選投票で安倍晋三氏が逆転勝利した。前回21年も決選投票になり、岸田文雄氏が1回目に2位の河野太郎氏を振り切った。

今回は過去最多の9人が立候補し、議員票は候補者自身と推薦人20人ずつの合計だけで189票に達する。残る178票も分散するとみられ、1回目の投票で過半数を獲得する候補者が出るのは困難な情勢だ。多くの陣営は決選投票を見据えた戦略を練る。

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