自民党総裁選に立候補する茂木敏充幹事長は7日の宇都宮市での講演で「古い財務省の発想から転換する必要がある」と述べた。防衛力強化や子育ての財源に関し、増税ではなく経済成長で税収を増やして確保する立場を堅持した。

7日、栄美夫人(左)とともに自民党会合に出席した茂木敏充幹事長(宇都宮市)

講演後、記者団から「古い財務省の発想」について問われ「税率を上げないと税収は上がらないという考え方だ」と説明した。「日本経済は必ず成長できるという強い信念のもとに増税ゼロで政策をしっかり進めたい」と訴えた。

茂木氏は4日の記者会見で防衛力強化の財源とする増税と、少子化対策に充てる公的医療保険料への上乗せをやめると明言した。

いずれも岸田文雄政権が決めた。政権を支える党ナンバー2の茂木氏が政権の決めた負担増の転換を打ち出し、党内で批判が広がった。

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