自民党の総裁選挙をめぐり、すでに出馬を表明した石破元幹事長は30日、各陣営の先陣を切って、自身の選挙対策本部を発足させた。

選対本部の初会合には、かつての石破派に所属していた議員のほか、衛藤征士郎元衆院副議長や村上誠一郎元行革相、平沢勝栄元復興相といったベテランなど17人が出席した。

本部長には、麻生派を退会した岩屋毅元防衛相が就任し、本部長代理には、青木幹雄元官房長官の長男で茂木派を退会した青木一彦参院議員、事務総長には側近の赤澤亮正財務副大臣が就いた。

石破氏は出席者に対し「本当に先生方のご支持ご支援をいただき、心から厚く御礼を申し上げる。おかげさまで推薦していただく方の数も揃った。これからまだお1人お1人にお願いしていきたい」と述べた上で、「今度の選挙何としても勝ち抜きたい」と決意を示した。

石破氏はさらに、ライバルとなる小泉進次郎元環境相や小林鷹之前経済安保相の存在を念頭に、「世代交代というのは大事なことだ。しかしながら今までの失敗を二度と繰り返さないようにということを次の世代に伝えることも大事なことだ」と指摘し、「刷新感が大事なのではない。刷新が大事なのだ。感覚で政治はやらない。政治は実行である」と自身の経験と実行力をアピールした。

政治と金の問題については「ルールを守る自民党ということにしたい。裏金をどうやって表にしていくかということだ。きちんと透明性を確保するということであり、ルールを守るということであり、そこから政治の信頼回復をぜひとも成し遂げたい」と強調した。

また石破氏は、「日本の未来を守り抜く。」をキャッチフレーズに自身の笑顔の写真を掲載した総裁選のポスターを発表し、「暗いとかいろいろ言われるが、この選挙は明るく楽しく、そしてフェアプレーでやりたい」と述べた。

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