秋田県内を襲った記録的な大雨から間もなく1カ月。復旧が少しずつ進められる中、内閣府の松村祥史防災担当相が21日、大きな被害があった由利本荘市を訪れ、決壊した堤防や土砂が流れ込んだ農地を視察した。

21日午後に秋田入りした松村防災担当相は、由利本荘市の烏川地区の被害状況を確認した。

烏川地区は、7月の大雨で近くを流れる石沢川の堤防が約50メートルにわたって崩れ、流域の田んぼに土砂が流れ込むなどの被害が出た。

松村氏は、復旧工事や周辺の農地への被害状況などについて、県の担当者や由利本荘市の湊貴信市長などから説明を受けた。

そして、松村氏が「農地の被害など、全体でどれくらい把握できていますか」と尋ねると、県の担当者は「精査中のものを含めれば9割近く把握している。ただ、被害額についてはこれから精査していく」と答えた。

被害の現状を目の当たりにした松村氏は「被災した県・市町村が、財政面で不安を生じることなく、財源的に不安があることで復旧などへのちゅうちょが生まれないように、しっかりとバックアップしたい」と話し、復旧に向けた動きを国として支援していく考えを示した。

また松村氏は、激甚災害の指定について「閣議決定の準備を進めている段階」とした上で、「できる限り早く対応したい」と話した。

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