立憲民主党の枝野幸男前代表(60)は21日、国会内で記者会見し、党代表選(9月7日告示、23日投開票)への立候補を正式に表明した。代表選への出馬表明は枝野氏が初めて。「自民党に代わる新たな時代の国民政党へと進化しなければならない」と政権交代への意欲を示した上で、次期衆院選に向けて野党間の選挙協力のあり方を見直す考えを示した。
枝野氏は自民党の派閥裏金事件や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題に言及し「国民は新しい政治の選択肢を求めている。次の解散・総選挙でその民意を受け止める」と述べた。
また、国民民主党や共産党など他党との選挙協力を念頭に「立憲が何をしたい政党なのか伝わりにくい面があった」と指摘。個別の選挙区や地域ごとに自民に勝てる他党との連携の形を模索し、党本部がバックアップする形式を提唱した。
政策面では企業・団体献金と政治資金パーティーについて「1円単位での公開」などを含む八つの政策を示し「人間中心の経済を実現する」と主張した。
代表選には泉健太代表も立候補を検討しているほか、党内には若手や女性の出馬を期待する意見がある。【田中裕之、中村紬葵】
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