9月の自民党総裁選に向け、「ポスト岸田」候補が10人以上取り沙汰される中、小林鷹之前経済安保相が初めて正式に立候補を表明しました。

小林鷹之前経済安保相:
来たる自民党総裁選挙に覚悟を持って出馬することを、ここに表明する。

小林氏は19日午後の会見で出馬を表明した後、フジテレビのニュースに中継出演しました。

小林鷹之前経済安保相:
私を支えてくれている仲間というのは、旧派閥の枠を完全に越えて、一人一人の主体的な意思と行動で今支えてくれている。

小林氏は、総裁選では脱派閥選挙を徹底して、旧派閥からの支援は一切求めない姿勢を示しました。

一方、石破元幹事長は19日夕方、記者団の取材に対し、立候補に必要な20人の推薦人について「さらに確実なものになりつつある」と述べ、立候補に向けた準備が固まりつつあるとの姿勢を示しました。

また上川外相は、立候補に向けて電話で支援要請を進め、「手応えを感じている」と述べました。

この他、斎藤経産相も「真剣な声をしっかり受け止めたい」と述べた後、小泉元環境相と会談しました。

両氏とも出馬に意欲を示していて、情勢などの意見交換をしたものとみられます。

総裁選は、9月12日告示、27日に投開票となる方針です。

こうした自民党の動きに対し、立憲民主党の安住国対委員長は、神奈川県内で自民党の裏金問題について「表紙を変えれば国民が忘れると思ったら大間違いだ」と批判しました。

その立憲民主党も9月に代表選を予定する中、野田元首相に対し、中堅・若手グループの議員らが午前、立候補を要請した他、午後も野田氏の地元・千葉県選出の議員らが出馬を求める要請書を手渡しました。

立憲民主党・野田元首相:
今回の代表選挙は、乾坤一擲(けんこんいってき)の次の総選挙の勝負につながる大事な大事な戦いだ。

要請に対し、野田氏は「思いはしっかり受け止めたい」と応じつつ、「熟慮したい」と述べ態度を明確にはしませんでした。

代表選には枝野前代表が立候補を表明し、現職の泉代表が再選に向け準備を進めています。

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