アメリカを訪れている自民党の麻生副総裁は23日、トランプ前大統領と会談した。

今回の会議がなぜ今、実現したのか。そして、なぜ麻生副総裁だったのか。

その裏事情について、国会記者会館からフジテレビ政治部・木村祐太記者が中継でお伝えする。

岸田政権と「蜜月関係」のバイデン政権から反発が出るリスクもある中、会談に踏み切ったのには、岸田首相の再選戦略とも大きく関わるためだ。

もともと麻生氏は2024年1月、アメリカ・ニューヨークを訪問し、会談を模索したが実現に至らず、その後も水面下で調整を続けた。

そして今回、バイデン大統領から招待を受けた国賓訪米が終わったタイミングなら、現政権とのあつれきも最小限に抑えられるとみて、実現にこぎつけた形。

岸田首相が、わざわざ重鎮の麻生氏に会談を託したのには、トランプ氏が認識する安倍元首相の側近として、会談の実現可能性が高まるとの算段があったものとみられる。

なぜ、それほどまで実現にこだわったかだが、トランプ氏が再選すれば、岸田首相の政権運営に有利になるとのシナリオがあるから。

首相周辺は、「トランプに対応できる日本のリーダーは岸田首相しかいない」と話している。

訪米の際の議会演説では、岸田首相が安倍元首相の「盟友」だったことをあえて強調する場面もあった。

もしトラをめぐる動きは、国内の政局とも絡んで今後も注目されるとみられる。

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