自民党の石破茂元幹事長は7日、9月の総裁選を前に、自身の政治ビジョンを記した新著の発刊にあわせて取材に応じ「自民党はどうあるべきか、日本の国はどうあるべきか、今の私の思いというものを広く多くの方々に知っていただきたいという思いだ」と述べた。

新著『保守政治家 わが政策、わが天命』

で石破氏は、自身が首相になることについて「天命が降りない限り、あり得ない」と記している。記者からの「天命」についての質問に「若い頃に教わり、政治の道に導いてくださった田中角栄元首相から『総理大臣は努力だけではなれるものではない』と直接聞いた、そういうものだと思っている。努力とかを全力でした上で神様が、天がお決めになると思う」と真意を述べた。

自民党総裁選への出馬が取りざたされる中での新刊発売について「(総裁選で)何を基準に選ぶかというときに、候補者が何を考えているのか、判断材料を提供すべきだと思う」と述べた。ただし、事実上の出馬表明かどうかという質問には

「そうではない。もちろん思いがあることは先にも申したとおりだが、20人の推薦人がいないと立候補は出来ない」と述べるにとどめ、立候補の表明は控えた。ただし、推薦人集めや、総裁選の党員投票となった場合の「判断材料の提供」だと述べた他、自身が総裁選に出馬した際は、書籍に書かれている内容が政策になるとの考えを示すなど、立候補に向けた動きを強くにじませた。

一方、総裁選の在り方として、リーフレットの郵送や党員への電話などで億単位の資金がかかると指摘し「お金がなくても出られるということを担保することが必要」と述べた。

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