自民党の石破茂氏

 自民党の石破茂元幹事長は7日、記者団に、9月に予定される自民党総裁選を巡り、総裁選挙管理委員会が党員票の比重変更などの見直しをしないと確認したことについて、「(地方の声が)なかなか反映されないということになれば、党の伸長や党勢の維持に強く影響してくる」と懸念を示した。

 現行規定では1人1票を持つ国会議員票と、党員・党友票が同じ票数になるように配分され、合計獲得数で争う。選管委は5日の初会合で現行規定に基づいて総裁選を実施することを確認していた。

 石破氏は、党幹部が党員らと対話する「政治刷新車座対話」では党員票の比重拡大を求める意見が多かったと指摘。「候補にとって有利とか不利という話ではなく、地方の声を今回取り上げないのはなぜか、これからどうするんだ、ということを明らかにしないと、支えている党組織が非常に落胆すると思う」と述べた。

 また、自身の政治ビジョンをまとめた新著「保守政治家 わが政策、わが天命」(講談社)を7日に出版したことについては「自民党はどうあるべきか、日本はどうあるべきかということについて、今の私の思いを広く多くの方々に知っていただきたい」と語った。【川口峻】

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