【バンコク=中村亮】自民党の茂木敏充幹事長は1日、9月に想定される党総裁選への出馬を巡り「難局を乗り切るのに自分がふさわしいかが大きな判断基準だ」と発言した。総裁選の期間に関し「できるだけ長い方が望ましい」と話した。

自民党の茂木敏充幹事長(1日、バンコク)

訪問先のバンコクで記者団の取材に答えた。次期総裁について「最も困難な内外の課題にいま直面しておりリーダーが担う責務は極めて重い」と述べた。立候補をするかどうかは9月上旬までに判断すると重ねて説明した。

茂木氏は幹事長として岸田文雄首相(自民党総裁)を支える立場にある。首相に対抗して出馬する場合には幹事長を辞任すべきだとの意見がある。2012年の総裁選で幹事長の石原伸晃氏が出馬し「平成の明智光秀」と批判された。

茂木氏は「明智光秀になるのではないかという意見があるが、この難局を乗り切るためにどうしたら良いのかが大きな判断基準だ」と答えた。いま幹事長を務めていることが出馬を制限する要因にならないとの見方をにじませた。

総裁選は「できるだけ討論の機会を増やすべきだ」と主張した。総裁の任期満了に伴う総裁選は告示日を投開票日の12日前とする例が多いが、茂木氏は選挙期間を延ばす必要があるとの意向を表明した。

「できるだけ多くの候補者が自らの政策を掲げて活発な議論が展開されることを期待する」と語った。

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