財務省の財務官を7月末で退任した神田真人氏が、8月1日付けで、金融・国際経済を担当する内閣官房参与に起用され、午後、官邸で岸田首相と面会した。

神田氏は面会後、記者団に対し「微力ではあるが、お役に立てることは光栄なので、しっかりと務めを果たしたい」と述べた。

さらに「今の様々な危機は有機的に結合している。これをうまくやれば全部解決するというのはない」とした上で、「幅広く分析して、よい政策を考えていきたい」と抱負を語った。

これまで神田氏は、財務官として、歴史的な円安が進む中、為替介入などの陣頭指揮を取ってきた。

7月に行った為替介入の際、記者団に対し介入があったかどうかは言及しなかったが「国民生活に悪影響があれば由々しいことだ」などと過度な円安に懸念を示していた。

今後は、岸田首相に国際金融情勢などについて助言することになる。

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