宮城県大郷町が計画しているスポーツパーク構想についてです。賛否でゆれる構想をめぐり、7月26日、町のトップは住民投票を行う考えを明らかにしました。

26日に開かれた大郷町議会。

大郷町議(反対派)
「もっと時間をかけて、総事業費がいくらかかるのかをきちんと出してもらいたい」
大郷町議(賛成派)
「消滅可能性自治体からの脱却という目標を掲げ、スタートすべきと判断します」

町が計画する国内最大級のスポーツパーク構想を巡り、賛否の意見が飛び交いました。この計画は町と京都の企業が手を組み、町内にサッカーグラウンド12面や宿泊施設を整備するほか、農業振興も連動させることで地域の活性化を図ろうというもの。
人口減少が続く町の命運をかけた今回のスポーツパーク構想ですが、6月、町議会が財政面での説明不足などを理由に関連予算を認めず、事業が進められない事態に。26日の議会でも、田中学町長はその必要性を強く訴えました。

大郷町 田中学町長
「経済効果も人口も増える可能性もある。大郷町という知名度があがる」

町側は住民説明会の開催や議会への追加の説明などを行い、26日の臨時議会に再び予算案を提出。そして、採決では…
賛成5、反対6の反対多数で否決。またしても、議会から「NO」が突き付けられました。

閉会後、取材に応じた田中町長。多くの町民は賛成しているとして、今後、住民投票を実施する考えを明らかにしました。

大郷町 田中学町長
「今後は直接民主主義で町民に問う。そうでなければ町民にも申し訳ない」

住民投票の具体的な日程などは26日の時点では示されず、町は手続きが終わり次第と説明しています。

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