鳥取県庁で記者会見する平井伸治知事(18日午前)=共同

鳥取県の平井伸治知事は18日の記者会見で、東京都知事選の選挙掲示板に候補者と無関係なポスターが大量に張られた問題を受け、公選法の適正運用に向けた条例制定を視野に独自の対策を検討すると表明した。営利目的利用の禁止を明確化し、選挙管理委員会がポスターの撤去といった権限を円滑に行使できるようにする狙い。

早ければ9月議会への条例案提出を目指す。平井氏は不適正な選挙運動が相次ぐ現状に触れて「公選法の運用上仕方ないと諦めている状況がある。集団催眠にかかっているようなものだ」と指摘した。

与野党は公選法改正による規制強化を主張。平井氏は、掲示板については現行法で対処可能との認識を示した。

現行公選法の解釈に基づく運用を徹底し①公選法の趣旨に反する不適切な行為の禁止②所管の選挙管理委員会が選挙運動目的ではないポスターを掲示しないよう求めるとともに、管理権に基づいて撤去させる―といった項目の明文化を検討する。

7日投開票の都知事選では、掲示枠が売買の対象とされるような事態が起き、同じポスターがいくつも並んだ。〔共同〕

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