田中角栄元首相

 立憲民主党の国会議員有志が設立した「田中角栄研究会」が19日、新たに超党派による勉強会として国会内で開催され、自民党や日本維新の会の国会議員を含む約50人が参加した。世話人には自民の石破茂元幹事長も名を連ねたが、会合は欠席した。

 田中氏は1972年、当時戦後最年少で首相に就任し、日中国交正常化などを成し遂げた。首相退任後、ロッキード事件で有罪判決(1審)を受けて以降も政界への影響力を持ち続けたことから、「闇将軍」とも呼ばれた。

 田中氏の没後30年に当たる2023年に立憲の議員有志が設立した勉強会に対し、「参加したい」との声が他党の議員からも寄せられたため、6回目に当たる今回から超党派で開催することになった。

 勉強会では、世話人を務める立憲の原口一博元総務相が「田中角栄氏とは一体何だったのか。先生に学び、今の政治を前に進めるために超党派で頑張っていく」とあいさつ。法政大の新川敏光教授(比較政治)が田中政治の特徴やその評価について講演し、出席者からは「田中氏が存命であれば、拉致問題などにどう対応したのか」といった質問が出た。【内田帆ノ佳】

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