国会の会期が残り1週間となり、政治資金規正法の改正をめぐる攻防がヤマ場を迎えていて、自民党は、18日にも参議院での委員会採決に踏み切る構え。

岸田首相が出席した衆議院の決算行政監視委員会では、立憲民主党の野田元首相が質問に立ち、自民党の改正案は「あまりにも小粒すぎる」などと批判した。

立憲民主党・野田元首相:
なんで立憲民主党の党首と党首会談やらないんですか。お金集めとか使い方とか、選挙活動のルールっていうのは、ライバルと向き合って議論しなきゃいけないんですよ。

岸田首相:
調整に至らなかったことから、党首会談に至らなかった。

立憲民主党・野田元首相:
中身はザル法でプロセスは邪道。こんなものは認めることはできない。

また、日本維新の会の藤田幹事長は、岸田首相と馬場代表の間で合意文書を交わした旧文通費の改革について、「先送りになるようなことがあれば、約束が履行されなかったと思わざるを得ない」と述べた。

さらに、野党側は16日、自民党の議員が公然と岸田首相の責任論を展開したことなども取り上げ、「政権末期ではないか」と指摘した。

岸田首相:
さまざまな声が党の内外からある、このことは謙虚に受け止めなければならない。政治の信頼回復とあわせて、国民の命や暮らしを守るための政治の取り組みにおいて、具体的な結果を出していく。

一方、参議院での規正法改正案の審議をめぐっては、18日、委員会に岸田首相が出席する。

自民党は、18日の採決も提案したが、立憲民主党は「丁寧な審議が必要だ」としていて、攻防は最終局面を迎えている。

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