【ファサーノ（イタリア南部）=秋山裕之】岸田文雄首相は14日、イタリアで開催中の主要7カ国首脳会議（G7サミット）で中国を含めた東アジア情勢に関して説明した。インド太平洋について「欧州の安全保障と不可分一体であり、引き続きG7の間で連携を深めたい」と述べた。
日本はG7にアジアから唯一参加している。中国に関する懸案や北朝鮮の核ミサイル・拉致といった問題への対応について意見を交わした。
首相は経済安全保障についても問題を提起した。中国を念頭に過剰生産や不公正な通商慣行、経済力を背景にした威圧、安定したサプライチェーン（供給網）の構築、重要技術の保全といった論点を話し合った。
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