自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、解散方針を決めていた宏池会(岸田派)が14日、東京・永田町のビルに置いていた派閥事務所を事実上閉鎖した。関係者によると、週明けから原状回復に向けた工事に入る。政治資金規正法に基づく同派の政治団体の解散届提出は、事務所の解約手続きなどを経て、8月以降となる見通しだ。
宏池会は1957年に池田勇人元首相が創設した名門派閥。池田氏、大平正芳氏、鈴木善幸氏、宮沢喜一氏、岸田文雄首相まで計5人の首相を輩出した。昨年12月まで会長を務めた岸田首相が今年1月に解散意向を表明していた。
裏金事件を巡り、東京地検特捜部は1月、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で派閥の元会計責任者を略式起訴。略式命令を受けた元会計責任者の有罪が確定した。(共同)
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