政治資金規正法の改正に向け、国会では10日から参議院の委員会で、自民党が提出した法案についての実質審議が始まり、野党側が追及しています。
国会記者会館から、フジテレビ政治部・鈴木杏実記者が中継でお伝えします。
野党側は自民党の改正案について、「『今後検討する』といった検討止まりが多すぎる」として、参議院で見直すよう迫りました。
立憲・熊谷参院議員:
検討、検討、検討。これから協議検討というような事項が多い。
自民・鈴木衆院議員:
なるべく早く当然検討は進めて行かなくてはいけません。中立的な場においてしっかりと議論していく。
立憲・熊谷参院議員
本当に検討ばかりなんですけど。
改正案には、党から議員に支給される政策活動費をチェックする第三者機関の設置時期などが明記されず、合計6カ所に「検討」の文字が並んでいて、「検討」が見直され具体化されるかどうかが参議院での焦点の1つです。
自民党側は10日も「各党の意見を踏まえ実効性を担保した」と強調し、見直しはせず、来週成立させたい考えです。
ただ、公明党の山口代表が9日、改正案を巡り「自民党がぐずぐずした」と強く批判をしたことを受け、自民党内からは「また公明党が見直しを要求してくるのでは」との声も出ています。
午後には、参議院の決算委員会に岸田首相が出席し、野党側が追及する方針です。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。