栃木県鹿沼市長選で落選が決まり支持者らにあいさつする小林幹夫氏(9日)=共同

任期満了に伴う栃木県鹿沼市長選は9日投開票の結果、立憲民主党県連幹事長を務めた元県議松井正一氏(58)が、元県議会議長小林幹夫氏(70)=自民、公明推薦=を破り、初当選を果たした。いずれも無所属新人。

同県は自民党の茂木敏充幹事長の地元だ。派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、全国の首長選で自民推薦候補の敗北が相次いでいる。

投票率は52.72%で、前回を2.87ポイント下回った。市長選は事実上の与野党対決となった。小林氏は落選判明後、同市の事務所に集まった支援者らを前に「不徳の致すところだ」と頭を下げた。

松井氏は出馬表明後に立民を離党。選挙戦では「無所属・市民党」を掲げ、現市長らの支援を受けた。小林氏は自民県連政調会長なども歴任した重鎮。茂木氏や福田富一知事との良好な関係をアピールしたものの、及ばなかった。〔共同〕

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。