去年5月8日、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に引き下げられて、1年となりました。
ゴールデンウィーク中は宮崎県内の観光地もにぎわいをみせていましたが、観光客数や宿泊者数はこの1年で回復したのでしょうか。

新型コロナが5類に移行してから初めて迎えたゴールデンウイーク。
県内は雨の日が多かったものの、晴れ間がのぞいた3日、宮崎市青島には県内外から多くの観光客が訪れていました。

(兵庫県からきた家族)
「磯遊び(捕まえたのは)カニと魚とエビ。楽しかった」
(イギリスからきた人)
「リラックスできるし、海や心地よい潮風を楽しむために来た」

こちらはゴールデンウィーク期間中の、青島神社の参拝者数の推移。

2019年にはおよそ10万6000人が訪れていましたが、コロナ禍に入った2020年には5000人台まで減少。

3年ぶりに行動制限がなかった2022年以降は2018年に迫る6万人近くまで回復し、今年のゴールデンウィークは5万6000人余りが訪れました。

(青島神社 長友安隆宮司)
「昨年の5類移行からちょうど1年経つんですが、やはり、国内旅行を中心に早い段階から回復をしてきております。もう十分な数の皆さんが屋外の施設の方を楽しんでいただいたなというふうに思っております。」

また、去年1年間の参拝者数はおよそ117万人と、2005年以降、最も多くなっていて、今後、さらなる観光振興に期待が高まっています。

観光客数の回復を実感しているのは宮崎市のホテルでも。

(宮崎観光ホテル経営戦略室 落合 太 室長)
「5類になり、個人のお客様が非常に活発に動き出したというのが一つと、それに伴って団体のお客様も徐々に増えてきた。」

宮崎観光ホテルではGW期間中、ほぼ満室の日もあり、予約数はコロナ禍前の水準にまで回復。

予約のうち8割は、インバウンドを含む県外客が占めました。

ホテルでは夏休みシーズンのにぎわいにも期待を寄せています。

(宮崎観光ホテル経営戦略室 落合 太 室長)
「われわれは優しい温かい気持ちでお客様をお出迎えして、宮崎の良さをたくさんアピールしてリピーターにつながるように努めていきたい」

一方、課題となっているのがインバウンドの増加。

観光庁のまとめによりますと、去年の県内の外国人延べ宿泊者数は11万6270人で、宮崎は九州でワースト。

2019年の宿泊者数との比較では、全国平均がマイナス1.1%なのに対し、宮崎県はマイナス64.4%と回復が大きく遅れています。

観光地に以前のにぎわいが戻る中、国際定期便の再開やインバウンドに向けた情報発信などが重要性を増しています。

※MRTテレビ「Check!」5月8日(水)放送分から

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