あの大ぶりのネタが帰ってきました。2年前に惜しまれつつ閉店した、大分県佐伯市の錦寿司は、別の企業が事業を引き継ぎ、15日復活オープンを遂げました。
15日は関係者およそ40人が店に集まり、老舗の復活を祝いました。事業を引き継いだのは、宇佐市でブドウ園や食品加工などを手がける米沢観光園です。
(錦寿司・米沢哲也社長)「錦寿司は佐伯を代表する店だと、ファンの一人としてずっと思っていた。復活できたことをすごくうれしく思っている」
1975年に創業した錦寿司は、ネタの大きな店として知られ、県内外の客に人気でした。しかし、コロナ禍の影響で業績が悪化。おととし自己破産し、47年の歴史に幕を閉じました。
再オープンとなっても、大ぶりなネタは健在です。この名物を守ろうと以前働いていたスタッフが再び集まりました。
(スタッフ)「活気が戻ってきてうれしい」
(錦寿司・岩佐勝義さん)「寿司が好きで板前になったので、力一杯がんばって、心込めて握りたい」
いよいよ迎えた開店。変わらぬ味を求めてさっそく多くのファンが駆けつけました。
(来店客)「もう本当においしいです。ネタが大きくて。錦寿司さんの復活という感じがする。観光資源が戻ったという感じ」
今後は、もともと錦寿司が持っていた独自の冷凍技術を活用して、フィリピンや、シンガポールといった世界に輸出する事業に挑戦します。
(錦寿司・米沢哲也社長)「同じように多くのお客に楽しんでもらいたい。それから、冷凍寿司を世界に広めていく技術もあるので、いろんな国にどんどん発信していきたい」
寿司のまちに戻ってきた老舗の味。新生・錦寿司は当面の間、お昼のみ営業を行い体制が整い次第、夜の営業も再開する予定です。
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