今月、宮崎県都城市にオープンしたカフェ、地元の高校生が「街ににぎわいをもたらしたい」と作ったものですが、若者ならではの様々なアイデアが込められています。

勉強をしながら、ちょっとしたカフェ気分を味わえる

今月、都城市の中心市街地にオープンした「MCSスタディカフェ」。

(高校生の利用者)
「3回目だが、このスペースがすごくよくて、環境が整っているから、ちょっと食べながらとかもできるから、すごくいいなと思って」

勉強をしながら、ちょっとしたカフェ気分を味わえるこちらのスペース。
都城泉ヶ丘高校の生徒5人が企画したものです。

リーダーの金城優心音(ここね)さんにそのきっかけを聞いてみると…

(都城泉ヶ丘高校3年 金城優心音さん)
「(授業で)中心市街地ににぎわいをもたらすにはどうしたらいいかというテーマで、校内の約200人にアンケートをとった。その中で、図書館以外の勉強できるスペースやカフェができてほしいという意見から『スタディカフェ』ができた」

生徒たちが市役所や商工会議所から机と椅子を借り、勉強スペースに

「街ににぎわいを」という思いから生まれたこのスペース。

もともとは「まちなか交流センター」のラウンジとして使われていて、ソファだけが置かれていましたが、生徒たちが市役所や商工会議所から机と椅子を借り、勉強スペースとして生まれ変わらせました。

(都城まちづくり株式会社 吉川萌江さん)
「学生が『スタディカフェ』を利用しながら、和気あいあいとしながら、勉強を一生懸命している光景がとてもいい光景。自分たちの中ではなかなかできない発想だったので、こういった形で学生の方たちが自分たちで考えて、街中でこういう取り組みをしてくれるのはありがたい」

1人1席のスペースはもちろん グループで勉強できるスペースも

そんな「スタディカフェ」には、高校生ならではの様々なアイデアが盛り込まれています。

(都城泉ヶ丘高校3年 竹脇詩乃さん)
「勉強に集中できるように1人1席のスペースがあるのはもちろんだが、複数人で教え合いながら勉強できるように、グループで勉強できるスペースもつくった」

さらに地元愛を育むためのこんな工夫も…

(都城泉ヶ丘高校3年 竹村結奈さん)
「このような衝立を設置していて、この衝立は都城大弓や東郷織物の廃棄予定だったものを再利用していて、週末に5人全員で集まって作業したのが工夫したところ」

多様な世代が集まるとおもしろい街になっていく

このほか、利用時の心構えなどが書かれた、注意書きのチラシも生徒たちが考えてつくりました。

この高校生の取り組みをサポートしている都城市地域プロジェクトマネージャーの池田浩二さんは…

(都城市地域プロジェクトマネージャー 池田浩二さん)
「僕ら大人では分からない、高校生の『こういうのがあったら、うれしい』とか、『こういうのがあったら、街に来たい』というアイディアは参考になった。多様な世代が集まるとおもしろい街になっていくと思うので、若い世代も集まる多様性のある街にしていく、そういうきっかけになれば」

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