6月に新潟市で行われる予定の将棋のタイトル戦『第95期 棋聖戦』。
藤井聡太八冠と山崎隆之八段が臨む対局で、勝敗と同じくらいに注目されるのが、“勝負おやつ”ですよね。
今回の棋聖戦の裏で繰り広げられていたのが、その“おやつのタイトル戦”です!

将棋に親しみのない人からも一緒に対局を楽しんでもらおうと、棋士に食べてもらいたいおやつを決める「コンテスト」を、新潟市が初めて開催。
対局当日に2人が選ぶそのおやつ候補として、コンテストを勝ち抜いた新潟自慢のお菓子6品が20日に発表されました。

藤井聡太八冠が山崎隆之八段を迎え撃つ『棋聖戦・第2局』の会場に決まっている新潟市西蒲区の老舗旅館『高志の宿・高島屋』へ大切に運び込まれたおやつ候補6品。

実は高島屋は2023年7月に、前期の棋聖戦(第4局)の会場になっていました。

【高島屋 高島基子女将】
「藤井八冠は、かわいいものと生クリームがいっぱいのものがお好きのようで…」

6月開催予定の将棋タイトル戦・棋聖戦(第2局)で対局棋士に提供する「おやつ」候補を公募した、新潟市の『おもてなし おやつ セレクション』では、書類による一次審査とインターネット投票による二次審査の結果、和菓子と洋菓子からそれぞれ3品が決定。
「菜菓亭・河川蒸気 抹茶小豆クリーム」や「ルーテシア・さわ山あんバターシュー」など新潟を代表するお菓子から新潟県産フルーツを贅沢に使ったお菓子まで、バラエティー豊かなラインアップとなりました。

そして重要なのが『配膳確認』。
6品を実際に盛り付け、提供する際に問題がないかを慎重にチェックしました。

【高島屋 高島基子女将】
「フォークであげたときに、ぽたんと落ちてしまうと先生方の着物を汚してしまったり、気分を害する。将棋は手で指すので、手で召し上がるようなことはあまりよろしくないのではないかな…と」

笹の葉でくるんだ新潟銘菓『笹だんご』は、普段は手でむいて食べるのですが…
【高島屋 高島基子女将】
「問題は“どうやって食べるか”ですかね」
【田中屋本店 販売部 斉藤琢巳管理課長】
「むいたものをこのように置いてパクっと食べるか…。そうするとあまり手も汚れないし」

鉄道の街の名物『三色だんご』は、その量が…
【御菓子司 羽入 羽入由介代表取締役】
「出して食べるよりは、箱のあたたかみというか、食感を楽しみながらというのが実は隠し味のひとつになっていて…。さすがに1人前で出すには、ちょっと大きいですよね」
「藤井八冠は電車も好きだというので、鉄道つながりで選んでいただければ…。最後は神のみぞ知るというか、藤井さんのみぞが知っているが、ぜひ食べてほしい」

“一番よい提供方法は?”
棋士のことを考えながら、『配膳確認』で試行錯誤が重ねられました。

【高島屋 高島基子女将】
「昔からの新潟を代表する有名なお菓子と、また新しくかわいいお菓子と、ちょうどよくバランスがとれたように集まってきたなという印象。良いおもてなしが出来るのではないかなと思った」

藤井八冠にとっては「永世棋聖」の資格がかかる五番勝負。
そのおともに選ばれる“おやつ”は一体どれになるのでしょうか?

高島屋での対局は、6月17日に行われます。

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