終戦前の1945年5月、高知港に停泊する船が米軍の戦闘機に攻撃される様子が記録されたカラー映像がこのほど公開されました。 

映像を公開したのは、太平洋戦争の歴史を調査している大分県の団体、豊の国宇佐市塾です。高知大学卒業の塾生、織田祐輔さんらが2013年以降、アメリカの国立公文書館から入手し、場所などが特定できた17点の映像を新たに公開しました。

高知港の映像は9秒間で、1945年5月14日ごろに撮影されたと見られています。映像を拡大すると高知市桟橋通の高知港に停泊する1隻の船に対し、米軍の戦闘機が機銃掃射を行い、海面が波立つ様子が分かります。

織田さんによると当初、いつどこで撮影されたか分からなかったものの、1945年5月、空母が攻撃を受けたことをきっかけに、米軍は日本軍の航空戦力に大打撃を与える作戦を実施。松山市に向かう前に高知で攻撃を行ったことが米軍の報告書に記されていたということです。また、1945年3月に戦艦大和が山口県岩国市沖で米軍から攻撃されるカラー映像も初めて公開されました。

織田さんは「戦争が風化するなか、およそ80年前に自分たちが暮らす地域が戦場になっていたことを考えるきっかけになれば」と話しています。

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