アユ漁の解禁日を前に、高知県須崎市の子どもたちが稚アユを放流しました。子どもたちは、「元気に育ってね」という思いを込めておよそ7000匹の稚アユを川へ送り出しました。

ピチピチと勢いよく動く大量の小さなアユと、ちょっぴり驚いた様子の子どもたち。稚アユの放流は、子どもたちに地元の川を好きになってもらったり、自然の大切さを感じてもらったりしようと、須崎市や新荘川漁協が毎年行っています。9日は、地元、上分小学校と上分保育園の子どもたち16人が、およそ12センチの稚アユ7000匹を新荘川に放流しました。

「頑張ってね~、仲間作ってね~」
「バイバイ!元気に育ってね!」

小さなアユに声をかけて、優しく川へ送り出す子どもたち。9日はしんじょう君もお手伝いにやってきて、子どもたちと一緒に稚アユを川へ放流しました。

(子どもたち)
「お魚がいっぱいおってジャブジャブしよっておもしろかって楽しかった」
「バイバイって言いました」
「アユが元気になってほしくて、仲間をいっぱい作ってねって言いました」
「元気に育ってほしい」

漁協によりますと、30年ほど前までは産卵のピークが11月初旬ごろでしたが、ここ数年は温暖化の影響による水温の上昇などで、12月中旬ごろになっているということです。

(新荘川漁業協同組合 乾 亨 組合長)
「楽しそうに子どもたちが放流していて、大変うれしく思っています。川のことを考えていける子どもに育ってほしい。また川でたくさん遊んで大人になって川に戻って遊びに来ることが、続く環境になれないいなと思う」

放流した稚アユは、7月には15センチほどに成長するということです。新荘川では5月15日にアユ漁が解禁されます。

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