岩手県山田町で新たな町の名物を作ろうという企画が町内の高校の生徒有志を中心に進められています。
完成したのは、地元の食材や調味料を使った「焼きそば」です。

8日に山田町で開催された「山田のカキと産直まつり」。
特産のカキをはじめとする海産物の販売や、鮮魚の詰め放題でにぎわうイベント会場の一角に高校生が調理に励むブースがありました。


地元・山田高校の生徒たちによるブースです。
作っているのは、醤油の香りが食欲をそそる「焼きそば」。


町の魅力を発信する活動を行う山田高校の生徒有志によるグループは、2024年の夏から新しい特産品の開発を進めてきました。

話し合いを重ねた結果、作ることになったのがこの醤油焼きそばです。
焼きそばには三陸産のエビや貝、ホタテなどの海鮮が入っています。
味付けの核となっているのも町で作られた「山田の醤油」で、地域の食材・調味料をふんだんに使っています。
9月には災害公営住宅で暮らす住民らを招いた試食会も行い、具だくさんの焼きそばを味わってもらいました。

(試食をした人は)
「最高においしいです。久しぶりに焼きそばを食べました」


試食会でのアンケートを基に改良した焼きそばは「山田海鮮焼き麺」という名前で11月、町内のイベントで提供が始まりました。
8日の「山田のカキと産直まつり」の会場でも280食を販売しました。

(食べた人は)
「僕も初めて食べたのですが、あっさりしていておいしいです」

高校生のアイデアと調理で生まれた商品は、新しい町の名物としての第一歩を踏み出しています。

(山田高校1年 沼崎響さん)
「みんなに買ってもらって、おいしいと言ってもらえるようにがんばりたいです。この焼きそばを世界に知ってもらいたいと思います」

復興の歩みを進める山田町の新たな名物になることが期待される高校生考案の山田海鮮焼き麺、今後は町内の飲食店と連携しての提供が検討されています。

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