イチゴの需要のピークとなるクリスマスを前に、新潟県上越市でもイチゴの収穫が進んでいます。ただ、今年は残暑が厳しかったことで“懸念”もあるそうです。

9日の朝も、上越市大潟区にある高橋和樹さんの農園「苺の花ことば」では、真っ赤に実った新潟県のブランドイチゴ『越後姫』の収穫が行われていました。
収穫は11月から始まったそうですが、いまは年末のお歳暮向けに日々忙しいということです。

イチゴの苗は、寒さを感じると花芽をつけます。
この時期収穫しているイチゴは、8月に苗を“冷蔵庫”に入れて花芽を早く付けたもの。今年も例年通りの収穫量を見込んでいます。

ところが、いちご専門農園・苺の花ことば の高橋和樹代表によりますと、1月以降の収穫を予定しているイチゴには…、花が見当たらないそうです。

「今年も結構 秋が暑かったじゃないですか。高温障害なのかな」

例年であれば今の時期には、もう花が咲いているはずなのですが、今年は残暑が続いたため、花が遅れているというのです。

そのため、冷蔵庫に入れて花芽を早く付けたものについては予定していた量の出荷ができそうですが、1月下旬頃からは一時的に出荷量が減る可能性があるそうです。

「収穫が続いてくれるかどうかっていう、心配はちょっとありますね」
「どうしようかなって悩んでいます」

全国的にも、秋の暑さによる“イチゴの品薄”が続いています。

東京都中央卸売市場によりますと、12月1週目の入荷量は1日当たり70トンで、これは猛暑だった2023年並みとのこと。2022年よりも1割以上少ない状況です。

イチゴを切らさずに出荷できるか、悩ましい状況が続きそうです。

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