新潟県三条市で11月29日に、築80年以上の蔵を活用して『燕三条の技術の継承』をテーマにした「ギャラリー」がオープン。さらに、このギャラリーを拠点にした“ものづくり体験”ができるツアーも12月から始まるということです。

カトラリーや包丁など、燕三条が世界に誇る「金物」がずらりと並ぶギャラリーがあるのは、三条市にある築80年以上の大きな蔵。この蔵では、およそ30年前まで、足袋が作られていたということで、ギャラリーにも当時の面影が残っています。

燕三条地域で、ガイドツアーの企画・運営を行う会社『KRaft(クラフト)』が手がけました。

【KRaft 横山裕久社長】
「この場所を生かすことで少しでも、地域のものづくりが未来に向かって“一歩踏み出す”ような機会を作りたい、という思いです」

この、空き屋となっていた蔵を活用した新潟県三条市のギャラリーを拠点にして、「ものづくり」を体験するツアーも12月から始まります。

このツアーは燕三条地域における若い世代の流出や製造業の減少などの地域課題を観光を通して解決しようと企画されたもので、国内外の観光客をターゲットとしています。

「ツアーメニューの一つ、“フライパンづくり”を体験します!」

三条市の製作所で職人に教わりながら、およそ800℃に熱された鉄板を木のハンマーで、ガンガンガンガン… 叩きます。

「結構力が要りますし、難しいんですけど、ストレス発散にもなって楽しいです」

フライパンづくりのほか、電動アシスト自転車に乗って市内を走るサイクリングや、包丁づくりの体験などもツアーメニューには用意されているということです。

【KRaft 横山裕久社長】
「こうやって人が入ってにぎわっている様子を見て、いい場所だし、残していきたいなという思いが強くなりました」
「想像できないような新しい取り組みとか動きが、この場所をきっかけに生まれていくといいなと思います」

ツアーは12月1日から予約を開始。
KRaftでは今後、この蔵でホテルも開業したいとしています。

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