富士山の混雑防止や危険な「弾丸登山」対策として今夏から導入した通行料(1人2000円)について、山梨県が1人3000~5000円に引き上げる案を地元関係者に提示したことが25日、県への取材で分かった。通行料と別に設けていた1人1000円の保全協力金(任意)と一本化する方針。

富士山の通行料を巡っては、今夏の導入を見送った静岡県も、来夏から保全協力金を廃止した上で1人3000~5000円の管理料徴収を検討している。

山梨県によると、1人3000円、4000円、5000円の3案を示しており、近く地元関係者と協議する方針。任意の保全協力金については、地元関係者から「複雑で分かりにくい」との声が出ていたという。徴収した通行料は警備や安全確保にかかる人件費などに充てる。

富士山五合目総合管理センターの窓口で入山手続きをする登山客ら=7月1日、山梨県富士吉田市

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