福岡市で開催された九州最大級の食の展示会「フードスタイル九州」。地域の特性を活かした商品には、生産者たちの情熱とアイデアが詰まっています。今回は、その中から記者が注目した大分県産の逸品を厳選して紹介します。大切な人への贈り物や、自分へのご褒美にもぴったりな商品ばかりです。
福岡市のマリンメッセ福岡で開催された「フードスタイル九州」は、九州各地の食品メーカーや農業団体が集結する一大イベントです。今年は1286社が出展し、このうち大分県から地元企業82社が参加しました。
まずは、大分が誇るシイタケのパウダーを加えた「CONONカップアイス」。別府市で県産シイタケを販売するやまよしが開発し、発売したばかりの商品です。
別府の店舗で販売している「シイタケソフトクリーム」が好評だったため、贈り物用としてカップアイスにしました。
やまよし 河内由揮さん:
「シイタケのうまみ成分が加わり、みたらし団子みたいな味になります」
試食してみると、甘さとうま味が絶妙に調和していて、今までにないスイーツ体験を楽しめました。
大分の特産といえば、日田市大山町の梅もその1つに数えられますが、日田市で発酵食品などを手掛ける会社、インパクトが開発したのは、梅の乳酸菌です。
インパクトは野菜や果実から乳酸菌を抽出する研究を長年続けており、地元大山町の梅からも乳酸菌を抽出。現在、乳酸菌入りの「乳酸菌ジャム」や「発行ジュースのもと」などのほか、化粧品も販売しています。
また、最近はカボスからも乳酸菌を抽出するのに成功しました。乳酸菌が加わることで体内の腸内環境を整え、健康づくりに一役買いそうな商品です。
インパクト 中野敏朗会長:
「大山の梅は厳しい冬を越え、花を咲かせます。その花から抽出した梅の乳酸菌は佐賀大学と共同研究し、特許も取得しました。今後はカボスの乳酸菌を使った商品も展開していきたいです」
次に注目したのは、大分市で和草ハーブティーなどを製造・販売するカオルナファーム。インスタグラムのフォロワーが1万2000人あまりで、ハーブ業界では知名度が高い事業者です。
大分市吉野の農園で無農薬栽培した50品目あまりのハーブを100%使用し、収穫からわずか1時間以内に加工しているため、とても香り高いと評判です。
代表の伊藤香菜子さんはハーブインストラクターの資格を取得していて、香り、味、効能にこだわった調合をしています。
カオルナファーム 伊藤香菜子代表:
「県産イチゴのベリーツやカボスのハーブティーも作りました。毎日の癒しの時間に飲んでほしいです」
香り高いハーブティーは、日常の癒しとして贈りたい一品になりそうです。
由布市からも数社が出展していました。その中の1つ、草庵秋桜四季工房が展示していたのが「フルーツピクルス」です。この日はモモ、ブルーベリー、イチジク、ナシが披露されていました。ほかにもイチゴやキウイなど様々な果物をピクルスにしています。
さっぱりとした甘みと酸味にフルーティな香り、野菜のピクルスとは一味違った一品です。
草庵秋桜若女将 太田裕美さん:
「ピクルスを食べたあとのビネガーも炭酸で割ったり、ヨーグルトに混ぜたりするとおいしいですね」
食卓に新しい発見をもたらしてくれそうです。
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