桂浜にいる坂本龍馬を描いた浮世絵が新たに完成し、高知県に寄贈されました。今後、坂本龍馬記念館で展示される予定です。

高知県に寄贈された浮世絵は「龍馬が見た景色桂浜」です。

寄贈したのは龍馬を通じて地域振興に取り組む土佐商会と東京の浮世絵工房、版三(はんぞう)で、両者は2025年、龍馬が生誕190年を迎えることを記念して、江戸時代の浮世絵の名作、東海道五十三次に龍馬が写り込んだ浮世絵を制作しています。

今回寄贈された桂浜の浮世絵は東海道五十三次とは別に作られたスピンオフ作品になります。「龍馬が見た景色桂浜」には桂浜と太平洋を眺める、龍馬と姉・乙女が描かれていて、龍馬よりも乙女を大きく描くことで乙女の気概を表現したということです。

坂本龍馬の兄、権平(ごんぺい)の子孫で土佐商会のエグゼクティブアドバイザーも務める坂本匡弘(さかもと・まさひろ)さんは、今後の作品で実際には会ったことがない龍馬と徳川慶喜を水戸の偕楽園(かいらくえん)で共演させるなど、「ロマンある浮世絵を作っていきたい」と話していました。

(坂本匡弘さん)
「最近、浮世絵というのは非常に人気でもありますし、(坂本龍馬生誕)190年に向けて浮世絵をたくさん見ていただいて、親しんでもらって、この浮世絵というものを全体的に見てもらえたらいいかなと」

寄贈された浮世絵は15日まで県庁の正面玄関に飾られ、今後、坂本龍馬記念館でも展示する予定です。

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