11月14日は『世界糖尿病デー』。
日本には糖尿病患者が1000万人いるとされていて「国民病」とも言われています。
特に合併症が心配されますが早期発見ができれば決して怖い病気ではないんです。

新潟市で開かれた予防キャンペーンで測定しているのは、HbA1c。
過去1~2カ月の血糖値を反映する指標です。
これが6%を超えると糖尿病が疑われます。

【50代男性】
「中年になってきまして、ちょっとおなかも出てきましたんで、気になりまして測ってみました」

【30代男性】
「父が糖尿病で私も健康診断で、よくどうかなと思っていたので、自分で血糖値を測ったことがあまりないので、測ってみたいなと思って来ました」

糖尿病は血液中のブドウ糖が必要以上に多くなる病気で、血糖値が高い状態が続くと、血管がダメージを受けます。

すると、網膜症・腎不全・神経障害・脳梗塞・心筋梗塞など、さまざまな“合併症”を引き起こします。

国際糖尿病連合の調査によりますと、日本では糖尿病患者が1000万人。
予備軍も1000万人いるとみられていています。

【新潟大学医学部 曽根博仁 教授】
「決して一度なったら治らない病気ではない。早く診断されるほど寛解しやすい。ということは早く見つけた方が得なので、毎年しっかり受けた方がいいわけですね、健康診断」

“治らない”というイメージがある糖尿病ですが、早く発見し、血糖値をコントロールすれば合併症を防ぐことができるのです。

特に食生活の改善は欠かせません。

【新潟県立大学 人間生活学部 堀川千嘉 講師】
「低炭水化物食というのは、あくまで軽めにごはんを盛っているという状態で、炭水化物断ちではないということに気を付けていく必要があります」

食事の炭水化物の割合を30%から40%にして、バランス良く食べること。
そしてストレッチや散歩といった適度な運動も血糖値を下げる効果があるのです。

【新潟大学大学院 医歯学総合研究科 山田貴穂 助教】
「これから雪の季節になると、ますます運動に出かけるチャンスが減るかもしれませんが、家の中で、1日5分でも10分でもいいので、体を動かすようなことを心がけていただければと」

もちろん、薬による治療もありますが、「バランスよく食べて適度に運動する」など、普段の生活に欠かせないことが大切です。

糖尿病の自覚症状です。
・尿や汗の量が多くなった。
・喉が乾きやすくなった。
・食べているのに体重が減っているなどがあります。

これらの症状が出た場合は糖尿病がすでに進行している可能性があります。

まずは早期発見
そして早期治療ができれば、決して怖い病気ではないようです。

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