日本有数の「ユズの産地」でもある北川村の子どもたちが、東京の化粧品メーカーなどとともに開発したハンドクリームを東京・銀座にある高知県アンテナショップでPRしました。
高知県東部に位置する北川村。江戸時代から続く日本有数の「ユズの産地」でもあります。その「ユズ」を全国にPRしようと、北川村では、東京の化粧品メーカー「ウテナ」そしてドラッグストア「ウェルシア」と包括連携協定を結び、2022年から、地域の子どもたちを巻き込んだ商品開発などに取り組んでいます。
3年目となる今年は、北川村の公営探究塾に通う小中学生9人が、商品開発に挑戦。
ウテナとウェルシアの協力を得ながら、マーケティングや販促について学習する中で、2023年、好評を博したハンドクリームをリニューアルする形で「ユトワ ハンドクリームA」の発売にこぎつけました。
本来は、捨てられるはずだった「ユズの種」から抽出した「オイル」が
保湿成分として、配合されています。
パッケージのゆずのモチーフは、子どもたちが一つ一つ「消しゴムハンコ」で作成。かわいらしい、ぬくもりのあるデザインに仕上がっています。
このハンドクリームの開発に関わった北川村の小中学生9人がこのほど、東京・銀座にある高知県のアンテナショップ「まるごと高知」で、北川村のPR活動を行いました。
北川村のユズを使った特産品の販売や、ゆず絞り体験。
北川村に関するクイズに正解した人たちには、自分たちが開発したハンドクリームをプレゼントしました。
■生徒たち
「(ハンドクリームは)みんなの目に入るようにパッケージを工夫しました。
(ユズは)北川村って高齢化とかで、ユズ農家がいなくなっている。北川村を知ってもらうにはユズを知ってもらうのが一番。そういう意味でユズは北川村を守っていくもの。だから、知ってもらえるように頑張りたい」
■生徒たち
「人が多くてびっくりしている。北川村、信号がないんで…。信号も多くて…。こういうイベントは、他の県ではできることではないと思うので、北川村を広めていきたい」
こどもたちの活動を見守ってきた、北川村地域おこし協力隊地域コーディネーター教育支援員・山本麗音さんは?
■山本さん
「回を追うごとにどんどん北川村のことをいろいろな人に知ってほしいという想いがあふれてきているのがわかった。こどもたちが主体的に動いてくれるようになった。北川村にとってユズは欠かせない存在。これからも生産者が増えて、北川村の香りのいいユズを全国に広めていけたら」
開発に関わったウテナ開発統括部マーケティング部マーケティング2課・小森遥香さんは?
■小森さん
「小中学生の段階で商品開発に取り組めるのは、子どもたちにとってもとても貴重な経験になる。こうした活動を通して、村の課題についても考えるいい機会になると思う。ユズを使った商品開発・販売しているウテナとしても、将来、永続的に北川村のユズの生産が不可欠。今後もこのような活動を通して、ユズ栽培の振興に取り組んでいきたい」
イベントは200人が訪れ大盛況!
■訪れた人は?
「一生懸命、子どもたちが明るくやってくれたので、すごく楽しくユズのことが聞けました。使わせていただくのが楽しみです」
■訪れた人
「同じような地方出身者としては、こうやって東京まで来て、自分たちの住む場所のいいところを発信していく活動はすごいなと感じた」
「ユトワ ハンドクリームA」はよどやドラッグをはじめ全国のウエルシアグループおよそ2000店舗で販売されています。
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