今夏の世界遺産登録が期待される『佐渡島の金山』

年間50万人前後が訪れるという佐渡。
中でも目玉の観光スポットといえば、やはり“金山”ですよね。

「私は日本海側最大の島、新潟県の佐渡に来ています!今日これから、世界遺産登録が期待される『佐渡島の金山』についてお伝えします!!」

2024年7月にも世界遺産登録への判断される見通しの『佐渡島(さど)の金山』は、東京23区の1.4倍の面積を持つ新潟県の佐渡島の中にあるうちの、2つの鉱山で構成されています。

まず向かったのは、史跡・佐渡金山の坑道「宗太夫坑(そうだゆうこう)」。
江戸時代初期につくられた手掘りの坑道で、“手掘り”である点こそ、世界遺産に相応しいとされています。

【ゴールデン佐渡 広報担当 名畑翔さん】
「手彫りで採掘されたというところ。400年も前の我々のご先祖様がいかに苦労してですね、毎日、日々、技術を革新させながら金を掘っていたということが、手に取るようにわかるところが素晴らしいと思います」

“世界一”をもたらした「手工業」を今に伝える 当時そのままの坑道

17世紀のころ、既に世界では機械を使った金の生産が始まっていましたが、佐渡は手掘りでの採掘を続けています。
にもかかわらず、それでも当時の佐渡は、金の産出量が世界一でした。

手工業だからこそ高められた独自の生産体制によって、むしろ“世界一”を可能にしたといえるのです。

宗太夫坑は当時の坑道をそのまま使い、江戸時代の採掘の様子を再現しています。
当時の人たちが工夫を凝らしながら採掘していたのがよくわかり、佐渡島の金山の価値を改めて感じることができます。

採掘時には“水”の管理が欠かせませんが、当時の佐渡島の金山には画期的な“ポンプ”がありました。

【ゴールデン佐渡 広報担当 名畑翔さん】
「水上輪と呼ばれるポンプがありまして…。らせん状に組まれた“羽根”を回転させることで水を、上に上にと送っていくんですね。それをリレー方式で地上まで出して排水をしていた」

中世の頃からさまざまな工夫を凝らしながら、実に1989(平成元)年まで操業が続けらていれた『佐渡島の金山』。

【ゴールデン佐渡 広報担当 名畑翔さん】
「やっぱり皆さまにたくさんお越しいただいて、佐渡の価値を知っていただいて、一緒に世界に発信いただけたら嬉しいなと思います」

金箔貼り体験も…

当時の坑道の様子を今に伝える『宗太夫坑』のすぐそばの売店では、金箔を使ったオリジナルの“お皿づくり”も楽しめます。

好きなシールを貼った上に金箔をのせてつくる「オリジナルの金箔のお皿」です。
金箔に亀裂が入ってしまっても、何度も重ねることができるので、とてもきれいに仕上げることができました。

「金箔がたくさんで高級感ありますし、金運がアップしそうな、世界に一つだけのお皿!佐渡ならではの体験です」

海を一望しながら食べる 金山グルメ!

最後に向かったのは、金山グルメが食べられるという『古民家空間 京町亭』。

「いただきます!」
「口に入れた瞬間、もう、魚介のコクがウワーって感じます。辛さはマイルドで」

佐渡感たっぷりのカレーライスをいただきました。

【古民家空間 京町亭 川嶋大地店長】
「カニの甲羅も全部粉末にして入れたりとか、蟹味噌も入ってますし…。カニづくしのカレーになっているんです」

大きな佐渡産の紅ズワイガニの爪ではさんでいるのは「道遊の割戸」を模した“ご飯の山”!
露天掘りの果てに山が割れたような姿に変わった、佐渡金山のシンボルです。

そしてその甲羅の裏にはカニクリームコロッケも隠れていて、なんと贅沢な一品。
時期に応じたさまざまな旬の魚介も入るので、その時々のおいしさを楽しめるということです。

そのほかにも京町亭では、もう一つの佐渡のシンボルであるトキや金箔で飾り立てている、写真映え間違いなしのパフェもありました。

【古民家空間 京町亭 川嶋大地店長】
「見た目がもちろんインパクトあるので、いろいろ写真撮りながら、楽しい思い出作りをしてもらえればなと思ってます」

佐渡グルメや金箔貼り体験など、“金山スポット”にあふれる新潟県佐渡市。
世界遺産登録が期待される地で、“ゴールデン”な思い出はいかがでしょうか?

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。