憧れの花園出場を目指す高校ラガーマンたちを紹介する特集です。今回は粘りのラグビーでディフェンスから勝機を見出す富山工業です。
14年ぶり15回目の花園出場を目指す富山工業。
部員数は43人と県内で一番の大所帯ですが、そのほとんどが高校からラグビーを始めた初心者です。
フィジカル強化を目指し、ことしは冬場のウエイトトレーニングに力を入れ平均体重は1人当たり、5キロほど増えたといいます。
富山工業ラグビー部バックス 桑本蒼也主将
「ことしはバックス、フォワードともに体ができているので、どのエリアでも体を張って前に出られるプレーをしていきたいです」
粘り強いディフェンスから試合の流れを引き寄せ、チャンスとあらば素早い攻撃でトライにつなげるのが富山工業が目指すラグビー。
鍵を握るのは、キャプテンの桑本蒼也選手が繰り出す正確無比なキックです。全体練習後、個人練習に時間を費やし、精度を上げてきました。
富山工業ラグビー部バックス 桑本蒼也主将「キックはどんなピンチでもチャンスに変えられると思うので、自分のキックを生かして常に敵陣でアタック、ディフェンスともにプレーできるようにしたいです」
そして、フォワードの要は、スクラムのかじ取り役、フッカーの山下櫂生選手です。
仲間と息を合わせた力強いスクラムでチームを前へと押し上げます。
富山工業ラグビー部フォワード 山下櫂生選手
「スクラムで勝つことができれば、試合の雰囲気がこちらに流れてくるので、そういったところでは絶対にスクラムは負けたくないです」
一方、バックス陣で欠かせない存在が崎本光希選手です。攻守ともに率先して走る献身的なプレーで監督やチームメイトからの信頼はピカイチ。幾度となくチームの危機を救ってきた縁の下の力持ちです。
富山工業ラグビー部バックス 崎本光希選手
「他にも良い選手いっぱいいるのに(なぜインタビューを受けるのが)僕なのかなみたいな感じです。体が小さいなりにもできることがあると思うので、味方を助ける思いで、素早く動くようにしてます」
いよいよ今週末に迫った花園予選。初戦の相手は砺波や高岡第一、龍谷富山など県内7校からなる合同チーム。
ことし5月の県高校総体では、28対32で敗れた因縁の相手です。
富山工業ラグビー部バックス 桑本蒼也主将
「初戦は高校総体で負けてしまった合同が相手なので、自分たちのやりたいことを信じて、県予選は必ず勝ち切って、花園で1勝したいです」
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