日本一のお風呂好き!?人口10万人あたりの公衆浴場の数が全国1位(23.0か所)で最も多い青森県。温泉地の数では全国5位(125か所)、湧出量は全国第4位(138.6L/分)と温泉の宝庫でもあります。車に風呂道具を積んでいつでも温泉や銭湯に行けるようにいる県民も多いため、2024年3月には、『風呂道具 IN CAR』という車に貼れるステッカーが発売されたほどです。

そんな青森の温泉や銭湯まで、青森市出身でミュージシャン&芸人・ワハハ本舗のタマ伸也さんがドライブするシリーズ『あおもりドライ風呂』。今回の案内役は、青森県住みます芸人の北野ごぼうさんです。

北野ごぼうさん(左)・タマ伸也さん(右)

2人がいるのは、十和田湖。ごぼうさん、タマさんにおすすめしたい温泉があるそうです。

北野ごぼう さん
「おすすめしたい温泉、それは、『蔦(つた)温泉』です」
タマ伸也 さん
「出た!『蔦温泉』!もちろん知っていますよ。アントニオ猪木さんと奥さまが愛した温泉ですよ!」

それでは、夏は新緑、秋は紅葉が美しい奥入瀬渓流沿いを通って、十和田市にある秘湯『蔦温泉』まで~、レッツドライ風呂~!

猪木さんがトークライブ前に舞台袖でしたことは?タマさんとの思い出話

『蔦温泉』を目指してドライブしたのは、新緑の季節。奥入瀬渓流沿いをドライブするだけでも満足してしまいそうです。車を止めて遊歩道を通って立ち寄った『銚子大滝』では、その大迫力に圧倒されました。

そして、秋になると紅葉も美しく、奥入瀬渓流は多くの行楽客でにぎわいます。

そして『蔦温泉』が近づいてくると、話題は、タマさんとアントニオ猪木さんとの忘れられないエピソードに

北野ごぼう さん
「『蔦温泉』の近くにですね、アントニオ猪木家のお墓があるということなんです」
タマ伸也 さん
「まじで?『道』って書いてあるお墓に行けるの?」

『アントニオ猪木家の墓』は、蔦温泉の近くに建立され、2022年5月に妻・田鶴子さんの遺骨が納められました。その年の10月1日、猪木さんは79歳で亡くなりました。

タマ伸也 さん
「実はさ、猪木さんが現役引退されてずいぶん経ってから『闘魂50周年』ということで、全国の大きなホールでトークイベントみたいなツアーをしたんですよ。そのツアーのファイナルが青森だったの。そのときの司会が俺だったの!猪木さんが下手の袖でスタンバイしているとき、どうしたと思う?手のひらをこうやって出して、『人』って書いて3回飲んだんだよ」

北野ごぼう さん
「猪木さんも緊張するんですね」

タマさんだけが見た緊張をほぐす猪木さんのエピソード。在りし頃の姿に思いを馳せていると、十和田市にある『蔦温泉』に到着。

今から1000年以上前の平安時代の頃から存在する秘湯です。1147年(久安3年)には、既に現在の地に『湯治小屋』があったことが文献に残っているのだそうです。そして、1909年にアントニオ猪木さんの他にも、大町桂月や井上靖といった文豪たちも愛した温泉だといいます。

温泉から歩いて数分のところに、アントニオ猪木家のお墓があります。2人も温泉の前に、まずはあいさつさせていただきました。タマさん、どんなことを心に思い浮かべたのでしょう?
※お墓参りの際には、『蔦温泉』の受付にひと声おかけください

お墓参りのあとは、入浴タイム。『蔦温泉』の『泉響の湯』をいただきます。

猪木さんも愛した温泉は源泉の真上に浴槽がある『源泉湧き流し』

タマ伸也 さん
「キッタ~!!津軽弁で言うと、“かまり(=香り)”がヤバい!
【入浴料】
大人  1000円
小学生 500円

湯守の小笠原正明さんに温泉のことを教えていただきました。

蔦温泉 湯守 小笠原正明 さん
源泉の上に浴槽があるんです。他の多くの温泉は『かけ流し』ですけど、ここは『湧き流し』です」
タマ伸也 さん
「『湧き流し』、ここポイント!絶対出る!!」

蔦温泉 湯守 小笠原正明さん

『蔦温泉』は、日本でも珍しい『源泉湧き流し』の温泉なのです。
【泉質】ナトリウム・カルシウム―硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
(低張性中性高温泉)
【効能】神経痛、リウマチ、機能障害 など

タマ伸也
「猪木さんも来ていたっていう話ですよね」
蔦温泉 湯守 小笠原正明 さん
「そうですね。亡くなる10年くらい前から頻繁にいらしていました

タマ伸也 さん
「猪木さん、どのあたりに浸かっていた?ここにながまって(=津軽弁“横になって”)いた?」
蔦温泉 湯守 小笠原正明 さん
「ほとんどながまっていました!!
タマ伸也 さん
「まじで~?ながまろう」

温泉はの温度は約42℃。
タマ伸也 さん
「これはいいじゃ~。(浴槽の)板と板の間が熱いよ」

ところで、『泉響の湯』という名称は、文豪・井上靖が来館した際、蔦温泉の雰囲気を「泉響颯颯」(せんきょうさつさつ=泉の響きが風の吹くように聞こえてくる)と詠ったことに由来しているそうです。井上靖ゆかりの温泉は、青森県・下北半島の風間浦村にもあり、2023年9月6日放送『ドライ風呂』でも訪ねましたね。
※記事はこちら➡「昭和の文豪を魅了した“本州最北の温泉郷”で「2つの源泉」と「激熱風呂」を堪能」

続いて入るのは、約6℃と一桁の温度の水風呂です。この水も湧き水なのです。
北野ごぼう さん
「あ~冷たっ!1・2・3 ダーッ!!」

ごぼうさん、闘魂を声で注入して水風呂を楽しみました。このあとは、『久安の湯』へ。

古びた佇まいが人気「久安の湯」で悠久のひと時

「久安の湯」は、男女入れ替え制になりますが、日帰り入浴では、こちらに入ることもできます。1990年に改築されたものの、昔は宿泊者専用の混浴風呂だったため浴場はひとつしかなく、こじんまりとして古びた雰囲気を残した佇まいが人気なのだそうです。
【久安の湯】
女性:10:00~12:00 / 21:30~翌朝8:00
男性:13:00~21:00

ここでタマさん、一句お願いします。
タマ伸也 さん
「有休を 取っても来たい 悠久の湯」
蔦温泉 湯守 小笠原正明 さん
「ナイスキャッチコピー!!」

アントニオ猪木さんとのエピソードを思い出し、のんびり温泉に浸かったドライ風呂でした~。これにて、青森県の温泉・銭湯10軒目。50軒制覇を目指して、次はあなたの街のお風呂へ行くかもしれません。次回もお楽しみに。

猪木さんも「ながまっていた」という場所でながまる2人

青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分から
「あおもりドライ風呂」2023年8月16日(水)放送回を再編集
※掲載しているのは一部、放送当時の情報ですので、変更となっている場合もあります。


~温泉情報~
「蔦温泉旅館」
【住所】青森県十和田市奥瀬字蔦野湯1
【営業時間】※日帰り利用
10:00~15:00(14:30受付終了)
【入浴料】
大人  1000円
小学生  500円

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