全国でも珍しい秋のタケノコ四方竹(しほうちく)の収穫と出荷が高知県南国市で始まりました。

四方竹は中国南部原産の竹で切り口が四角いことからその名がつけられました。

一般的なタケノコは春に収穫しますが、四方竹は秋が旬の食材です。

(リポート:遠藤弥宙 アナウンサー)
「四方竹は通常のタケノコに比べて、簡単に見つけることができます。1本収穫します。簡単に収穫することができました。道具も使わず、手で簡単に折れました。中もみずみずしいです」

膝上まで伸びた状態が、収穫の目安です。2024年は夏場の猛暑や少ない降水量の影響で、例年よりも生育が遅れていますが、品質に問題はないということです。

10月7日から収穫が始まっていて、2023年と同じおよそ30トンの出荷を見込んでいます。

(南国市四方竹生産組合 野村和弘 組合長)
「まだ生え始めたばかりですが、例年と同じような育ちをしていますので、たくさん取れると思います。まだ四方竹という名前を聞いても、ピンとこない方、特に若い方に高知県、また南国市この北部で取れる四方竹をぜひ知ってもらいたい思いがあります」

10日は2024年始めての“目慣らし会”が行われ、白木谷(しらきだに)地区と奈路(なろ)地区の生産者たちができを確認していました。JA高知県によりますと、自然災害や高齢化の影響で、生産者、出荷量は減少傾向にあるということです。JA高知県では四方竹を広く知ってもらうため、全国の出荷先の市場でレシピを紹介するなどしています。

(南国市四方竹生産組合 野村和弘 組合長)
「今、だんだん高齢化が進んで、収穫までもできないような農家が増えてきています。それを何とかですね、私どものほうで守っていきたい思いはあります」

四方竹は10月20日頃に収穫のピークを迎えます。今後、県内の量販店での試食会も予定しています。

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