中国に返還される上野動物園(東京都台東区)のジャイアントパンダのつがい、雄リーリーと雌シンシン=いずれも19歳=が28日、最終観覧日を迎えた。開園前から徹夜組を含む約2千人が並び、午前8時20分に受け付けを終了。予定より約25分早い同10時5分ごろから、2頭に別れを告げた。2頭は29日、四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センターに運ばれる。
横浜市の主婦(55)は「まだ日本にいてくれると思っていたので、寂しくて寂しくてたまらない。シンシンは立派に子育てをしていた。リーリーにはかわいらしい一面もあった。中国で元気に楽しく過ごしてほしい」と話した。
2頭は四川省で2005年に生まれ、11年2月に繁殖研究目的の貸与で上野動物園に来た。直後の3月に起きた東日本大震災による休園を経て4月に公開。17年に雌シャンシャンが、21年に双子の雄シャオシャオと雌レイレイが誕生した。シャンシャンは23年2月に返還されており、園のパンダは双子だけになる。
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