特集です。不定期にお伝えしている、高知県内のお城を紹介するシリーズ。スタジオに松岡アナが来ています。
■松岡葵アナウンサー
今回は高知県安芸市にある安芸城に行ってきました安芸城のイメージありますか?
■MC
いやぁ…無いですね。
■松岡葵アナウンサー
私も安芸城に行く前はそうでした!あの落語家さんも登場しますよ!VTRご覧あれ!
8月、安芸市を訪れていたのはこの人。テレビでもおなじみの落語家・春風亭昇太さん。
落語芸術協会の会長も務める昇太師匠。実は三度の飯よりお城が大好きなんです!今回は安芸市にある安芸城を巡るとのことで、私、松岡もご一緒させてもらうことに!
同行した人がもう一人!城郭研究の第一人者で、滋賀県立大学名誉教授の中井均さんです。今までに訪れたお城の数は1000以上。からふる(テレビ高知の番組)のお城取材にも登場してくれました。
■松岡葵アナウンサー
お二人は安芸城にこれまで来たことはあるんですか?
■春風亭昇太さん
僕は初めてです
■松岡葵アナウンサー
中井教授は?
■中井均さん
もちろん!安芸城に来なかったら日本城郭史は語れないでしょう!
正面に見えている小さな山、これが安芸城跡です。
お城というと高知城のような石垣と大きな建物を想像しますが、日本にある大多数の城がこのような山城なんです。
安芸城は鎌倉時代の1308年に安芸氏によって築城されたと言われています。1569年、土佐統一を目指す長宗我部元親に攻められ、当時の安芸城主、安芸国虎が激戦の末敗れ落城、長宗我部氏が支配する城となりました。関ヶ原の戦いの後は、長宗我部氏に代わり土佐に入国してきた山内一豊の重臣、五藤氏が治めました。
■中井均さん
何といっても安芸城はすぐに登れるのがいい。普通、山城って30~40分かかるわけですよ。むっちゃしんどいわけですよ。もう曲輪に着くわけです。
まずたどり着いたのが曲輪(くるわ)と呼ばれる防御施設。
本丸に向かう途中にこのような平坦地を作り、兵士を駐屯させることで城を守っていました。中でも、昇太師匠や中井名誉教授が注目したのは…。
■春風亭昇太さん
これ何なんですか?これが何だかわからない…。
■中井均さん
おそらく(当時も)平坦にはなっていない。櫓台があってもいいのかな?これで向こう側は崖がガーンと落ちるだけですから。
■春風亭昇太さん
今、木が生えちゃってますけど、当時はなかったので、ここに高い櫓を建てれば向こう側の監視ができる。
■中井均さん
全部見渡せる。だから山の上に城を作る。ふだん、ここには住まないんですよ。山の上には住まないんですよ。
■松岡葵アナウンサー
攻撃された時だけ?
■中井均さん
そう、立てこもる。
続いてたどり着いたのは…。
■松岡葵アナウンサー
すごく広いですね~、ここはどういった場所だったんですか?
■中井均さん・春風亭昇太さん
いわゆる本丸。
■松岡葵アナウンサー
ここにドシッとした建物が?
■中井均さん
いや、ほっ立て小屋みたいな建物。ここには住まないから。武器庫か武具小屋か、簡単な建物しかないと思います。
本丸には虎口(こぐち)と呼ばれる出入り口があり、ここには門があったとされます。
■中井均さん
そうなると、門のあったところに道がないわけないので、今歩いてきた道、昔から生きてるんちゃう?
■春風亭昇太さん
現在ある道が、当時お城があったときのお城に登るルートなのかどうかはわからないんですよ。こういう縄張を見て、今の道は当時のお城の道だったろう、とか推測する。
■松岡葵アナウンサー
みなさん見えないものを見えてるかのように説明されてるので、これは想像の?想像力とか?
■中井均さん・春風亭昇太さん
いやいや、見えてくる…
■松岡葵アナウンサー
ええっ!?(笑)見えちゃうんですね、そうなりたいです!私も早く。
■中井均さん
なれますよ!いくつか(城跡に)行ったらわかってくる。
■春風亭昇太さん
なれるかもしれないけど友達が減ってきます(笑)
さらに進んで城の裏手のエリアに。ここにはお城好きにはたまらない、安芸城で一番のみどころポイントが。
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