世界的に有名なファッションショー、パリコレ。大勢のモデルたちの憧れの舞台に富山から挑む少女がいます。

9月、世界最大規模のファッションショー、パリコレに出演する小学5年生です。

兼松雅さん「冨永愛さんにあこがれていて、何回もパリコレに出ていて。私も、あんなにかっこいい人になりたいなと思った」

今回、パリコレからオファーがあった子供服ブランド「リノぺぺ」のオーディションを受け激戦を勝ち抜き見事、パリコレへの切符を手にしました。

兼松雅さん「その言われた時はもう、実感がなくて。夢なのかなって思って」

母 兼松悠さん「子どものパリコレがあるのを知らなかったので」

父 兼松拓也さん「いまだに信じられてないというか。実感がないというか」

兼松雅さん「とても緊張します」

そんな雅さん。2歳のころには、すでに…。

母 兼松悠さん「ウォーキングごっこをしている動画があったりとか」「足クロスして!(モデルに)なりきっている感じ!腰入れて!」

それから本格的にモデルを目指し、小学3年生の時には富山県内のモデル事務所に所属。

これまで様々なファッションショーやCMなどに出演してきました。

小学1年生から使っているイス。モデルになるために選びました。

兼松雅さん「普通のイスだと、背もたれがあって、寄りかかってしまうけど、このイスだと寄りかからずに、ピシッとできます」

衣装サンプルが完成、その世界観を表現へ…

パリコレに向けて、こんなものも…。

中川アナ「貯まっていますね」

パリコレ貯金です。

兼松雅さん「1万3000円くらいです」

父「お買い物行っても、パリコレ貯金に入れるんだって言ってがまんしたりしている姿を見て、本気なんだなって」

小学校での雅さんはというと…。

「ヨーグルトが余ってますが、おかわりする人?」

給食じゃんけんで大好きなヨーグルトをゲットしてご満悦です。

中川アナ「雅ちゃんってどんな子ですか?」

友達「めっちゃかわいくて優しい子!」

友達「明るい!」

友達「めっちゃおもしろい子!」

中川アナ「パリコレのオーディション受かった時どう?」

友達「びっくりした!」

友達「嬉しかった!」

友達もみんな、雅さんの夢を応援しています。

この日。パリコレで着る衣装のサンプルが出来上がりました。

Lino-pepe デザイナー 高橋洋子さん
「マーメイドみたいな感じで。膝下、すねぐらいにくるはず」

お母さん「すごい形」

雅さん「すご!」

お母さん「すごいね」

リノペペ・デザイナー、高橋洋子さんです。高橋さんにとっても初めてのパリコレ挑戦です。

自分のブランドの世界観を表現できるモデルを探していました。

雅さんが歩き出した瞬間。

Lino-pepe デザイナー 高橋洋子さん
「見つけたなっていう。私が自分の中の高まる気持ちが抑えられなくて。いきなりねパリコレ、夢の舞台に立とうかってね…」

主役は衣装…魅力を引き立たせるのがモデル

そんな雅さんをイメージしてデザインされたパリコレの衣装を本番に先駆け、特別に見せてもらいました。

雅さんの長い手足を活かしたマーメイド型のスカートが特徴。リボンやフリルで可愛らしさを出しつつ洗礼されたイメージに仕上がっています。

Lino-pepe デザイナー 高橋洋子さん
「良いじゃないでしょうか。かわいい!」

雅さんも自分の姿に…。

雅さん「わぁ!」

Lino-pepe デザイナー 高橋洋子さん
「ありがとうございます」

母「上からだな。笑」

モデル・講師 池端忍さん「この状態で、ちらっと鏡見られる?」

衣装が決まり、ウォーキングのレッスンもパリコレを意識したものに…。

あくまでも、主役は衣装。その魅力をより引き立たせるのがファッションモデルの役目です。

池端さん「スカートなのかな?」「バルーンぽい感じ?」

裾が絞られたデザインに合わせて特別なウォーキングが必要です。

モデル・講師 池端忍さん
「足が一本、一本で動いていた方がきれいだね」「多分ね、これぐらい(足を)開いちゃうと、裾がバーンと開いちゃうから。結構(足の開きは)小さめが良いかも」「ちょっと一歩進んだ時に、膝がすれるかなすれないかなぐらいの距離感で。まっすぐまっすぐ。首を気を付けて」

「イメージして歩けた。成功させたい」

いつもとは違う歩き方に少しぎこちなくなっています。

モデル・講師 池端忍さん「そうそう。ゆっくりね。ゆっくり付けて、ゆっくりとる」「もう一回だけいこうかな」

母「今までにないくらい真剣にやっている気がします。(衣装も決まったから?)衣装が決まって、きのうリノペペのモデルの子たちとレッスンをして。多分、刺激があって。意識が引き締まったというか」

モデル・講師 池端忍さん「しっかりみせて、顔を残しながらポーズして」「良い!今のすごく良かった!」「見えてきたよ。衣装見えてきたよ」

兼松雅さん「きのう、衣装を着て歩いたから。きょうも(衣装を)イメージして歩けた。成功させたいなと思います」

夢の大舞台、パリコレ。この衣装とともにパリの観客を魅了します。

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