ハッシュタグ(=#)を付けて青森の様々なモノ・場所・人を紹介する【#わっちタグ】。今回は【#シードル】特集!『シードル』は、青森県が世界に誇る“りんご”で作った果実酒のことです。
お酒が大好きだという俵谷理瑶アナウンサーがお伝えします!

“日本のシードル発祥の地”は弘前市 初の醸造工場は今ー

俵谷理瑶アナウンサー
「弘前市にやってきました。おいしいシードルが私を呼んでいる!さっそく、行ってみましょう」

緑の中に赤レンガ。まるで海外の一角の様なフォトジェニックな風景。「弘前れんが倉庫美術館」です。

なぜ美術館にやってきたのかというと…

俵谷理瑶アナウンサー
「レンガ造りの建物、重厚感があって、歴史を感じますね」
弘前れんが倉庫美術館 大澤美菜さん
「はい。元々、『弘前れんが倉庫美術館』は、明治・大正期に日本酒工場として建てられたのが始まりです。そして、戦後は“日本で初めてのシードル工場”として使われたという歴史があります」

俵谷理瑶アナウンサー
「日本初ですか。その当時のままの建物なんですか?」
弘前れんが倉庫美術館 大澤美菜さん
「そうですね。100年ほど弘前の地に立っています。当時、既にりんごの産地であった津軽で、『りんごを使って何か加工品を作りたい』ということになりまして、1950年代から1960年代ぐらいの約10年弱、『朝日シードル』が造られていました」

“日本のシードル発祥の地”が弘前とは、俵谷アナも驚いた様子です。美術館の2階には、当時の写真や資料が展示されていて、その時代に思いを馳せることができます。

現在、展示室になっている場所は、シードルのタンクがたくさん置かれていました。

写真の横には、中身が入ったままの当時の『朝日シードル』がそのままの状態で常に展示され、この『れんが倉庫』の歴史を肌で感じることができます。

さて、こちらではシードルの歴史を感じられるだけではありません。シードル、そして、シードルに合う県産食材を使用した料理も味わえます。

シードルに合うのはどんな料理?シェフが教えます

『美術館』には、「cafe&shop BRICK」が隣接していて、シードルや県産の食材を使用した多国籍料理を楽しめるんです。

俵谷理瑶アナウンサー
「天井が高くてすごく開放感がある空間ですね。お店も赤やオレンジを基調としていて、とてもぬくもりを感じます。とても素敵な店内ですね。後ろにあるタンクがちょっと気になるんですが、これって?」

cafe&shop BRICK 平山力希 シェフ
「こちらのタンクでは、シードルを造っていて、ここで造ったシードルも店内でお料理と一緒に楽しむことができます」

俵谷アナが気になったタンクは、併設するシードルメーカー『A-FACTORY 弘前吉野町シードル工房』のもの。

シードル造りの雰囲気を感じながら、おいしい料理と一緒に味わえるということで、さっそくシードルをいただきます♪1杯目は、いい香りが漂う『王林』と『ジョナゴールド』を使ったシードル『弘前吉野町 ミディアム』(1100円)。

俵谷理瑶アナウンサー
「うん、おいしい。口に入れた瞬間にりんごの華やかな香り。スッキリとした酸味がきますね。そして、後からほのかに苦味もあるので、とってもバランスが良いです」

お酒にはお供も重要!平山シェフのおすすめは、『ミラノサラミとモッツァレラチーズ温泉卵のガレット』(750円)。シードルとの相性は抜群だといいます。

俵谷理瑶アナウンサー
「黄身が絡んで、おいしそうですね。モッチモチです」

ガレットに使用しているのは、弘前市に隣接する西目屋村産のそば粉。モッチモチの生地の中には、モッツァレラチーズとイタリア産のミラノサラミが隠れています。

俵谷理瑶アナウンサー
「塩気がちょうどいいですね。生地も本当にふんわりモチモチで、チーズとスパイスが効いていて、とってもおいしいです」

さらにシードルと合わせると、どんな味わいになるのでしょう?

俵谷理瑶アナウンサー
「あ~合いますね、シードルに。ガレットのサラミだったり、ちょうど良い塩気のものと、酸味と苦味のバランスが良いシードルが本当にお互いを引き立て合っていて、よく合いますよね」

cafe&shop BRICK 平山力希 シェフ
「チーズとか卵のようなコクのある料理を、シードルの炭酸の軽やかさが流してくれるので、軽くひと皿食べられちゃうと思います」

おしゃれな料理を堪能した俵谷アナ。ここで、ふと疑問に感じたことを平山シェフに聞いてみました。

俵谷理瑶アナウンサー
「“ガレット”って何料理ですか?」
cafe&shop BRICK 平山力希 シェフ
「フランス料理ですね。現地でもガレットとシードルは定番の組み合わせで、皆さんに愛されています」

せっかくなので、俵谷アナもう1杯いただきます!

今度は、先ほどよりも少し甘めのシードル『弘前吉野町 スウィート』(1100円)をチョイス♪

俵谷理瑶アナウンサー
「りんごそのものの果汁感というか甘さが、先ほどのものよりも強まりました。甘さはもちろんなんですが、その後にやっぱり上品なビター感、渋みが来る」

赤レンガと木のぬくもりに包まれながらいただく地元産のシードル。至福の時を過ごせます。続いては、『生シードル』という気になる名前のシードルを求めて弘前駅へ移動します。

より果実感が楽しめる『生シードル』その秘密は…

シードルを求めて次にやってきたのは、弘前駅2階。津軽エリアのお土産を豊富に揃える「BRICK AーFACTORY」です。

俵谷理瑶アナウンサー
「すごい!もうお店に入ると、いきなりたくさんのシードルが出迎えてくれます。本当に種類が豊富ですよね。どれにしようか迷っちゃうな」

店内を奥へ進むと、シードルにぴったりなおつまみがたくさんあります。『ほたてマヨネーズ』(830円)は、青森ならでは。

そしてさらに進むと、『津軽びいどろ』が。このグラスでシードルをぐいっといくのも良し。

さて、俵谷アナ、ようやくシードルにたどり着きました。

俵谷理瑶アナウンサー
「見てください!ありましたよ、シードルメニュー。メニューにある『生シードル』っていうのは何ですか?」

BRICK AーFACTORY 葛原未来さん
「『生シードル』は、樽から直接出しているシードルで、加熱処理をしていないため、瓶のシードルより果実感をお楽しみいただけます」

『生シードル』は1杯700円。それでは、樽から直接注いでもらい、いただいてみましょう。

俵谷理瑶アナウンサー
「グラスを持った瞬間にいい香りがしてきます。いただきます。
すごい!生ですね、本当に香りがフレッシュで酸味が爽やかで、とってもおいしいです。初めて飲みました」

こちらの『生シードル』は、青森県産のシナノゴールドとジョナゴールドを使用し、品種の特徴である甘味やビターな味わいを楽しめるドライタイプのシードル。

この『生シードル』に合わせるメニューはというと、『オリジナルアップルパイ』(450円)。仕上げに『生シードル』を混ぜ込んであるんだそう。りんご尽くしの一品です。

俵谷理瑶アナウンサー
「いただきます。生地サクサクで、バターの香りがすごくいいです。優しい甘さ、りんご本来の果実の甘さがおいしいです」
BRICK AーFACTORY 葛原未来さん
「こちらは、青森県産の『紅玉(こうぎょく)』というりんごを甘く煮て贅沢に使用しておりまして、パイ生地もサクサクに焼き上げております」

俵谷理瑶アナウンサー
「アップルパイにも合いますよね、シードル。おいしいスイーツの甘みのあるりんごをいただいて、酸味があってビターな“ちょっと大人なりんごのいただき方”もできて、いいですね!」

シードルはアルコール度数があまり高くないため、食事ともアップルパイのようなスイーツとも一緒に楽しめるお酒。そして、辛口から甘口、低アルコールアルコールの度数1%のものもあり、より多くの方に楽しんでいただける青森が誇るお酒でした。

青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分から
「#わっちタグ」2024年9月12日(木)放送回より


~店舗情報~
「弘前れんが倉庫美術館」
【住所】弘前市吉野町2-1
【営業時間】9:00~17:00
【休館日】火曜

「CAFE&RESTAURANT BRICK」
【住所】弘前市吉野町2-11 ※弘前れんが倉庫美術館に隣接
【営業時間】11:00~18:00 ( ラストオーダー 17:00)
【定休日】火曜

「BRICK A-FACTRY」
【住所】弘前市表町1-1 弘前駅2F
【営業時間】8:30~19:00

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