パリオリンピック™レスリングで金メダルを獲得した櫻井つぐみ選手と清岡幸大郎選手が高知に凱旋です。幼なじみが果たした高知県勢として92年ぶりの快挙。訪れた各地で、大きな歓声に迎えられました。

パリ五輪の閉幕から10日。高知が誇る金メダリスト2人が帰ってくるとあり、高知龍馬空港では高知県内のレスリング関係者らを中心に、大勢の人が出迎えの準備をしていました。

(櫻井・清岡選手の後輩)
「2人で金というのは(出発前に)言っていたんですけど、本当にとって帰ってきたので、スターになった幸大郎君とか、つーちゃん(櫻井選手)と会うのが楽しみです」

(清岡選手の母・えりかさん)
「なんかあの…息子の感じがしなくて。今回(の帰高は)ゆっくりする時間がないかと思うんですが、のびのび、ダラダラとくつろいでもらいたい」

日本代表の公式服に身を包んだ2人の胸元には鮮やかに輝く金メダルが!出迎える人たちから「おめでとう」「おかえり」と声を掛けられるたびに、2人はどんどんリラックスした笑顔になっていきます。競技が終わった直後から「早く高知に帰りたい」と口を揃えて話していた2人。第一声はふるさと高知への感謝でした。

(櫻井つぐみ選手)
「金メダルをとった時から早く高知に帰って、みんなに金メダルを見せたいと思っていました。すごくたくさんの方に応援していただいて金メダルがあると思うので本当に今まで高知で頑張ってきて本当に良かったと思います」

(清岡幸大郎選手)
「ヒーローが帰って来ました。2人で切磋琢磨し合ったかたちが、こうして皆さんにお見せできたこと、そして高知からでも夢を叶えられる、世界でも戦えるということを実際にお見せすることができて本当によかったと思います」

金メダリストとして帰ってきた2人を直接目にしたレスリング関係者は改めて2人の「偉業」を感じたようです。

(高知県レスリング協会 眞鍋賢治 副会長)
「本当に最高の経験をさせていただいた。これ以上の経験はない、レスリング関係者としてこれ以上の経験はないと考えている。オリンピック選手、3人目、4人目、5人目と出していける競技団体であればと思う」

(清岡選手の祖父 正博さん)
「たっぷりとハグをしてありがとうと言いたい。俺の孫ぜよ!これが本当の俺の孫ぜよ」

県庁を訪れた清岡選手と櫻井選手。大勢の職員がロビーを埋めつくし盛大な拍手で出迎えました。廊下にもびっしりと人だかり。

(櫻井つぐみ選手)
「高知では地震もあったとは思うんですけれど、本当にそんな中でもたくさんの人に応援してもらったので、自分がメダルをとってそれを力に変えてもらう気持ちで頑張ることができました。本当に応援してもらってありがとうございました」

(清岡幸大郎選手)
「高知県で得た経験が基礎となって、4年後に向けてというかたちとなってくるので、本当に自分のここで育ったことは幹、根っこになっています」

(濵田省司 知事)
「県全体も人口減少の厳しい中ですけれども、やればちゃんと道は開けると、希望・夢を与えてもらった。ミラクルメーカーは櫻井監督。20年前にクラブをつくってもらって、選手を育ててもらったところがミラクルメーカー櫻井監督だということで本当に感謝を述べたい」

(清岡幸大郎選手)
「この側面が違っていて、階級とカテゴリー、男子フリースタイルだったり、女子レスリング]
(濵田知事)
「櫻井監督が(金メダルを)2つかけているときに、一緒になっちゃうんじゃないかなと」

(濵田知事)
「外国の選手は結構こわもてだったりで苦労はなかったですか?」
(清岡幸大郎選手)
「僕が初めて国際大会にデビューしたのも昨年の3月で、まだ全然経験値としては今回の日本代表選手の中でも一番少ない中だったんですけれども、逆にそこがフレッシュさだったり、相手からしたら何者かわからない状態で戦えたのは、すごくプラスになりました。次のロサンゼルス(アメリカ)は、むしろ逆にレスリングで活躍する選手がスーパースターっていう国なので、もっともっと盛り上がった試合ができるのかなと思うとすごく楽しみ」

最後は知事が2人に腕取りをされながらの記念撮影。大会でも見せたかめはめ波をして県庁を後にしました。

続いて訪れた高知市役所。桑名市長に案内された2人は、ロビーに展示されている試合の写真やお祝いメッセージなどを見て嬉しそうな様子です。

ロビーや上の階から見守る大勢の職員や地域の人たちから祝福の声が上がると、2人も笑顔で手を振って応えます。

高校生活を高知市の同じ高校で過ごした2人はお互いにライバル心を持って共に戦ってきました。互いの結果に悔しさを感じることもあったといいますが、今回は2人が共に本気で目指していた目標を達成しました。

(清岡幸大郎選手)
「つぐみが先に結果が出て、金メダルをとったので、もう金じゃないと帰れないなと思いつつ、自分に発破をかけながら、試合に臨んだ。マットの上では一人で戦うレスリング競技だが、本当に大きな声援とエールで、高知県というすごく離れた場所だが、全部届いて自分の背中を後押しする力になった」

(櫻井つぐみ選手)
「今まで本当にたくさんやってきて、やってきたことは世界一だと思っていたし、自分たちは夢だと思っていたけど、やっぱり本気で目指していたので、このオリンピックで金メダルをとる事ができたと思う。本当にこれからの子たちにも、そういう本気で夢を目指す、自分たちのやってきたことを伝えていけたらなと思う」

高校時代のライバル関係があったからこそ金メダルを獲れたと話す2人。全てが今回の結果につながっていることを改めて実感しているようでした。

Q.これ何ですか?
(野市小学校の児童)
「金メダル!」
Q.つぐみ選手に会ったらなんて言いたい?
「これからも頑張ってください」

櫻井選手の地元、香南市野市町では、櫻井選手も通っていたという児童クラブの子どもたちが、手作りのメッセージボードで出迎えました。

金メダルを持たせてもらえることになった濱田市長、おもむろに・・・。 

大好きな『地元』で受けたたくさんの歓迎に、櫻井選手はほっとしたようです。

(櫻井つぐみ選手)
「帰ってきたなという感じで、見慣れたこの香南市の風景が私は大好きなので、本当に落ち着くというか一番居やすい場所です」

金メダルという最高の結果を持ち、凱旋した2人。たくさんの人から「おめでとう」と「おかえり」の声が上がり、祝福ムード一色となりました。

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