元プロ野球選手で、現在は野球解説者、そしてラジオパーソナリティとして活躍する安仁屋宗八さんの傘寿を祝うイベントが17日、広島市で開かれました。

1944年生まれで、8 月 17 日に80歳の誕生日を迎えた安仁屋宗八さん。2012年から、RCCラジオの人気番組「平成ラジオバラエティ ごぜん様さま」で月曜日のパーソナリティをつとめています。

安仁屋さんは登場時には、会場に集まったラジオリスナーなど約200人に「Happy Birthday dear 宗八~♪」とバースデーソングで迎えられました。

司会は、RCCの横山雄二アナウンサー(「ごぜん様さま」の火~金のパーソナリティ)と桑原しおりさん(安仁屋さんと「ごぜん様さま」月曜日のコンビを組む)がつとめ、ゲストに元カープの監督 緒方孝市さん。ステージでは、これまでの80年をトークで振り返りました。

戦時中に生まれ家族と手漕ぎの船で沖縄から大分に疎開したという話、甲子園で広陵と対戦し敗れた話、当時のプロ野球球団「東映」からスカウトが来たが「スカウト」とは何かを知らなかった話、カープ入団を決めたときのエピソード、阪神にトレードとなったときの話など…。

また、緒方さんがカープの監督を務めた際、安仁屋さんに春季キャンプ臨時コーチを要請したときの話も。

横山アナウンサーは「暴挙」、緒方さんは「大博打だった」などと冗談を言って会場を笑わせましたが、緒方さんは、安仁屋さんが若い選手と深くコミュニケーションをとっていたことを明かし、当初は安仁屋さんの負担を考えて1年だけ…と考えていたもののリーグ優勝しその後も続けてお願いした…というエピソードなども披露してくれました。

安仁屋さんの武勇伝の数々に会場は爆笑。そして、孫からのビデオレターや、妻が書いた❝初めての手紙❞に涙を誘う、笑いあり、涙あり、終始あたたかい雰囲気でのイベントとなりました。

来場者のいすには、安仁屋さん直筆サイン入り野球カードと沖縄のお菓子の詰め合わせが…。安仁屋さんから全員へのプレゼントです。

安仁屋さんと家族が来場者全員のために準備

安仁屋さんと家族が来場者全員に準備したのは…

お菓子は、沖縄から取り寄せて、安仁屋さんの家族みなで袋詰めしたもの。野球カードについて安仁屋さんは「パチンコを行かずに今日のために書いた」と笑わせ、安仁屋さんの人柄を感じさせました。

安仁屋さんの「飲み仲間」南一誠が「それ行けカープ」を4番まで熱唱でお祝い

最後に安仁屋さんは…
「これからもラジオの番組は続けていきたい。いつまでできるかわからないけど、できるだけ長く、死ぬまでやりたいです笑 そして、ぼくは、カープからパワーをもらって生きている。カープが優勝して、日本一になるまで死ねない。ぜひ日本一になる瞬間を応援しましょう。楽しみましょう」
などと述べました。

週が明けてスタジオでは…

週が明けた8月19日、いつものように、ラジオの生放送にのぞんだ安仁屋さん。この日も、たくさんのメールがきて、放送ではイベントを振り返りました。

生放送後、安仁屋さんは、「まさか、あれだけ多くの人にお祝いしてもらえるとは思っていなかったから、びっくりしました。家族もみんな、喜んで、一生の思い出になりました。ラジオのリスナーはあったかい。カープ、日本一!!」と話していました。

【安仁屋宗八さん】
1944年 8 月 17 日生まれの80歳。
1962 年夏、沖縄高校(現沖縄尚学高校)のエースとして甲子園に出場し、1回戦で広島県代表の広陵高校に敗退。
琉球煙草を経て、1964 年に広島に入団。
沖縄県出身者としては初めてのプロ野球選手。
現役時代は巨人キラーとして名を上げ、1968 年には23勝を挙げるなど広島のエースとして活躍しました。 阪神に移籍した1975年には12勝5敗、 防御率1.91で最優秀防御率とカムバック賞に輝きます。 1981 年に引退。
通算成績は655試合、119勝124敗。
引退後は広島のコーチ、2軍監督を歴任。2016年からのカープ3連覇の際は、緒方孝市監督の要請を受け、春季キャンプ臨時コーチに就任。
現在は RCC 野球解説者。そして、RCCラジオ 「ごぜん様さま」月曜日パーソナリティーとして活躍中。

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