連日オリンピックの熱戦が繰り広げられているフランス・パリで、日本食の人気が高まっています。

とりわけ、福岡にゆかりのあるラーメン店やうどん店の人気は高く、時間帯よっては長い行列が出来ています。

パリ市内に点在する「カルティエ・ジャポネ=日本食街」

ルーブル美術館やオペラ座などがあるパリ1区と2区には、日本食のレストランが数多くあるエリアがあり、パリ市民は「カルティエ・ジャポネ」=日本食街と呼んでいます。

パリでも「バリカタ」 福岡から出店したラーメン店

下濱美有 記者
「パリの日本食街です。こちら福岡のラーメン店もあります」

パリ1区に店を構え、とんこつラーメンを提供する「博多ちょうてん」です。

取材をした土曜日の午後、店内は多くの人で賑わっていました。

フランス人「美味しい」

一番人気はとんこつラーメンに辛味噌と焦がしニンニクのタレが入った「とんこつスペシャル」。
価格は16.5ユーロ、日本円にして約2590円です。

「バリカタ」や「こってり」など、麺の硬さとスープの濃さを3段階から選べるほか、替え玉もできます。

さらに、パリ市内の多くの店が冷凍餃子を使用する中、この店では手作りにこだわっています。

博多ちょうてん 藤武治 店長
「餃子は手作りで冷凍じゃなく一から作っていますので、他との差別化ができていると思います」

2015年にパリに進出した「博多ちょうてん」。現在はパリ市内に3店舗展開しています。

アジア料理店並ぶ一角で大行列!おむすび専門店

和食や中華、韓国料理などアジアの料理店が並ぶオペラ地区で、長い行列ができているのは、「おむすび権米衛パリ・パレロワイヤル」です。

一番人気のスパイシーチキンのほか、ツナマヨや鮭など、約15種類のおむすびを販売しています。
価格は日本円で約400円から440円です。

米の品質が落ちないように日本から冷蔵コンテナで輸送し、店内で精米するこだわりで、多い日には1日に数千個売れることもあるそうです。

おむすび権米衛 パリ・パレスロワイヤル ティン店長
「ビーガンメニューとして高菜とパリ限定のトマトオリーブが人気です。高菜は福岡産で、ビーガンメニューの中では一番人気です」

福岡で人気のうどん店も出店 日本の味わいを軸に人気博す

福岡市中央区大名にある「釜喜利うどん」は、2020年にオペラ座の近くに出店しました。

釜喜利うどん 馬場結希 店長
「羅臼昆布と宮崎県産の干し椎茸、この日本の食材を出汁の軸としながら、日本の味わいを楽しんでいただいております」

一番人気は牛肉うどん、価格は18ユーロ日本円でおよそ2826円。
フランス人の好みに合わせて、麺は硬めにしているそうです。

天ぷらを自分で選んで取る「セルフ方式」はパリでは珍しく、導入したのは釜喜利うどんが初めてだということです。

釜喜利うどん 馬場結希 店長
「皆さん最初は戸惑われます。自分で本当に取って良いのか、どうやって取るのか。スタッフから説明させていただいて、楽しんでもらっていると思います」

とり天やえび天は3ユーロ、ブロッコリーなど野菜の天ぷらは1ユーロとギリギリまで価格を抑えていて、日本の和食文化を楽しんで欲しいと話しています。

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