無数にある道。その通り一つ一つに歴史があり、訪れたくなる魅惑のスポットが存在する。そんな通りの隠れた魅力を散歩しながら発掘する『ふくさんぽ』。

猪苗代湖沿いを走る国道49号線、今回は湖水浴のできる上戸浜から志田浜までを散策。どんな発見があるのかな?

訪れたのは、猪苗代湖の北東部に位置する『上戸浜』。この浜辺はJR磐越西線上戸駅から徒歩12分の立地。猪苗代湖で唯一、歩いてアクセスできます。

さらに落ち着いた雰囲気でゆっくりできる上戸浜は、きれいな夕日を眺められる絶景スポットでもあるんです。

浜辺沿いを進んでいくと、何やらテントのようなものを発見。実はここ、猪苗代湖を眺めながらアウトドア体験ができる『Roots猪苗代Lake Area』

アウトドアサウナやグランピングを楽しむことができ、サウナでととのった後は、目の前の猪苗代湖を外気浴や水風呂として利用できるんです。非日常体験で体をリセットできるなんて最高の癒しタイムですね。

さらに、ここではカフェとしてお食事をいただくこともできます。中でもイチオシは・・・?

--店員「お待たせいたしました。スパイシーシュリンプコブ ブリトー』です。」

食べやすさに配慮して考案したという『スパイシーシュリンプコブ ブリトー(860円/ポテト付)』。新鮮なお野菜と爽やかな特製スパイスソースとの相性は抜群。香ばしくグリルしたエビのプリプリ感にトルティーヤチップスのカリカリっとした食感がアクセントになっています。店内だけでなくテイクアウトでも楽しめるのはうれしいですね。

さらに進んでいきましょう。すると、とある建造物を発見。中には入れないようになっていますね。『安積疎水上戸頭首工』。一体ここは何でしょうか?

--根本和俊さん(安積疎水土地改良区)「ここはですね、猪苗代湖の水を郡山方面へ流すための施設です。主に農業用水や発電用水等に使われております。」

実はここ、猪苗代湖から郡山方面へ水を引き入れる『取水工』という施設。元々、水の便が極めて悪かった郡山の安積地方を開拓するため、猪苗代湖を水源とする事業を進めました。その後、水路の仕組みを作り、およそ3年の歳月を経て安積疎水を完成させたんです。

さらに上から見てみると、扇形をしています。これは表面積の広い扇形にすることによって、太陽光で暖められた水を多く取り入れることが目的だそう。猪苗代湖沿いで思わぬ発見があるなんてわくわくしますね。

さて、散歩巡りの再開。上戸トンネル内は歩道がないので、遊歩道を歩いていきましょう。ここからしばらく大自然が織りなす湖の絶景を眺めることができます。

全国でも4位の大きさを誇る猪苗代湖は透明度の高い澄んだ水で、天を映す鏡のように美しいことから、『天鏡湖』言われています。まさに天を映す鏡ですね。

湖水浴などのレクリエーションの地として人気の湖ですが、水質悪化の問題も徐々に増えているんだとか。そのため環境の保全活動を地域の方々によって盛んに行っています。美しい猪苗代湖、守っていきたいですね。大きな看板が見えてきました。こちらは志田浜。大きな川に面していないこともあり、水の流れが穏やかで、小さいお子様でも安心して楽しむことができますよ。

甘いものでひと休みしようかな。見えてきたのは、小さなお子様からお年寄りまで親しまれる『ミルクのおうち』

メニューを見てみると、『ひとりっ子』に『ふたごちゃん』。そう、こちらのソフトクリーム、アイスの種類で名前を変えているんです。家族が増えていくなんて素敵な表現ですね。

私欲張りなので、全種類の五つ子ちゃん。どの種類も濃厚ながらすっきりとした味わいで、ミルクの優しい甘さとコクを堪能できます。自分の好みで味をミックスできるのもうれしいですね。

ここでゆっくりしようかな。白鳥と一緒に踊る女性の銅像。こちらは、内閣総理大臣賞を受賞した彫刻家・親松英治さんの作品。『白鳥乃湖像』。貴重な生態系、白鳥の飛来地として知られるこの猪苗代湖を志田浜から見守ってくれているのでしょうか? 今日の散歩はおよそ1.8キロの道のり。あ~楽しかった!みなさんも、魅力を発見できる散歩道が見つかりますように。

『ステップ』
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2024年7月29日放送回より)

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